洗濯機の排水口が臭いのはなぜ? 原因や対処方法、掃除する際の注意点を解説

洗濯機の排水口が臭いのはなぜ? 原因や対処方法、掃除する際の注意点を解説

洗濯機の排水口が臭いのは、たまった汚れや繁殖したカビが主な原因です。不快なニオイを解消するには原因を取り除き、清潔な状態を維持する必要があります。本記事では排水口のニオイの原因と対処方法を紹介します。

最終更新日:2025年02月27日公開日:2025年02月27日

目 次

この記事でわかること

  • 洗濯機の排水口が臭い原因がわかる!
  • 洗濯機の排水口が臭いときの対処方法がわかる!
  • 洗濯機の排水口が臭いときの修理を依頼する方法がわかる!

洗濯機の排水口が臭い原因

洗濯機の排水口が臭い原因

洗濯機の排水口から不快なニオイがする場合、排水口の部品や排水ホースにトラブルが生じているかもしれません。ここでは、洗濯機の排水口が臭い原因を解説します。

  • 排水口の汚れ・つまり
  • 排水トラップの破損
  • 排水ホースの汚れ
  • 封水切れ

排水口の汚れ・つまり

洗濯機の排水口には、使用するたびにさまざまな汚れが蓄積されていきます。洗濯物から流れ出る代表的な汚れとして、髪の毛や糸くず、洗剤の残りかす、泥、垢などが挙げられます。

多くのゴミや汚れは排水とともに流れていきますが、少しずつ排水口のまわりに付着した汚れが蓄積していきます。こうした残留物は細菌の栄養源となるため、結果として細菌が増殖し、不快なニオイが発生する原因となります。

さらに排水口の掃除を怠り、汚れが蓄積され続けると、最終的には排水管のつまりを引き起こしかねません。ニオイやつまりを未然に防ぐには、定期的な掃除が大切です。

排水トラップの破損

排水トラップとは、内部に水をためて排水口と排水管の境界をふさぎ、下水からニオイや害虫が侵入して来ないようにするための仕組みです。この排水トラップが破損していると内部の水が抜けてしまい、下水のニオイが排水ホースを通って洗濯機に逆流する恐れがあります。

なお排水トラップの破損は、多くの場合で経年劣化が原因です。その場合、排水口からのニオイを防止するためには、破損した排水トラップを修理するか、新しい物に取り換える必要があります。

排水ホースの汚れ

洗濯機の排水ホースは、汚れを目視できないため、メンテナンスを怠りがちな箇所です。洗濯機を使い始めてから、一度も清掃していない方も多いかもしれません。

しかし排水ホースには日々の洗濯で出る汚水が通過するため、使用期間が長くなるにつれて内部に汚れやゴミが蓄積されていきます。特に、設置の都合で折り曲げられている部分には、汚れがたまりやすい傾向があるため、注意が必要です。

ゴミや汚れがたまり続けると、排水ホースのつまりを引き起こす可能性があります。そのため、排水口と一緒に定期的な掃除を行うようにしましょう。

封水切れ

排水トラップには封水という水が常時たまっており、下水からのニオイや害虫の侵入を防ぐ重要な役割を果たしています。ところが洗濯機を長時間使用しない状態が続くと、この封水が徐々に減少し、最終的には完全になくなってしまう現象が発生します。これが封水切れです。

封水切れが発生すると、下水からのニオイや害虫の侵入を防ぐ機能が失われてしまいます。そのため、他の排水設備に異常がないにもかかわらず排水口から不快なニオイが漂ってくる場合、封水切れを疑ってみましょう。

なお封水切れがニオイの原因である場合は、排水トラップに水を注ぐことで、すぐにニオイを解消できるでしょう。

排水口のニオイを放置するリスク

排水口のニオイは不快なだけではありません。ゴミや汚れがたまっている不衛生なサインであり、ニオイを放置すると以下のようなリスクがあるので、できるだけ早く対策して解消してください。

  • 害虫が発生する
  • 臭さが洗濯物に影響する

害虫が発生する

排水トラップはニオイや害虫の侵入を防ぐために設置されていますが、経年劣化により破損すると本来の機能を発揮しません。特に、上述した封水切れが発生している場合は要注意です。

不快なニオイと一緒に、ハエやゴキブリなどの害虫が家の中に侵入する可能性があります。病気を運んでくる害虫もいるため、早急に対処しなければなりません。

排水口からの害虫発生を防ぐには、定期的な掃除を行って封水切れが発生しないようにしましょう。

臭さが洗濯物に影響する

排水口にたまったゴミや汚れをそのままにしていると、不快なニオイの原因となります。さらにニオイを放置した場合、排水ホースを伝って洗濯機の内部にニオイが逆流する恐れがあります。

洗濯機の内部にもニオイが届いていると、せっかく洗った洗濯物にも影響が出てしまいます。

また排水口がつまることで、洗濯水が排出されず洗濯槽に残留し、ニオイが発生するケースもあります。特に生乾きの洗濯物はニオイの影響を受けやすいため、注意してください。

自分で排水口のニオイへ対処する方法

排水口のニオイには自分でも対処できます。洗濯機の排水口からニオイがする場合は、以下の対処方法を試してみてください。

  • 排水口・排水トラップを掃除する
  • 排水トラップがない場合は取り付ける
  • 排水ホースを掃除する
  • 賃貸の場合は管理会社に相談して対処する

排水口・排水トラップを外して掃除する

排水口・排水トラップを外して掃除する

排水口・排水トラップを掃除することで、不快なニオイが解消できるケースが多いです。

排水口・排水トラップの外し方

まずは排水ホースと、エルボと呼ばれるL字の部品を外します。次に目皿を回しながら外し、筒状のパーツを外します。溝に引っ掛かりロックされているので、左右に回しながら上に持ち上げて取り外してください。最後に中のパイプを外せば取り外し完了です。

各部品を掃除する際に、使い古した歯ブラシを用意しておくと便利です。また排水口・排水トラップの掃除には、重曹とクエン酸を活用しましょう。それぞれ汚れた部分に振り掛けてお湯を上から注ぎ、30分ほど漬け置きします。

特に汚れがひどい場合は、パイプクリーナーを使用することで取り除けます。パッケージに記載された時間通りに漬け置きしてから、水で汚れを洗い流しましょう。

なお、洗濯機の排水口を掃除する方法についてさらに知りたい方は、以下の記事もご確認ください。

洗濯機の排水口

2025年02月27日

洗濯機の排水口を掃除する方法は?自分でできる汚れ・つまりの解消法を徹底解説!

洗濯機の排水口がつまってしまうと、洗濯機にエラーが表示されます。エラーの状態のままでは、いつまで経っても洗濯が完了しません。また排水口の汚れやつまりを放置していると、防水パンから洗濯水が溢れ出てしまう他、悪臭を放つようになるなど、さまざまなトラブルを招いてしまいます。 洗濯機は日常的に使用するため、排水口の掃除やお手入れも定期的に行うことが大切です。しかし排水口の仕組みを知っている方は決して多くないため、排水口の掃除方法を知らない方がほとんどです。当記事では洗濯機の排水口のつまりの原因から自分でできる解消法までを徹底解説します。お手入れの方法を知り、すぐに洗濯機のつまりを解消して快適に洗濯できるようにしましょう!

排水トラップがない場合は取り付ける

築年数の古い物件の場合、排水口に排水トラップが設置されていないケースがあります。下水からのニオイや害虫の侵入を防ぐために、排水トラップを取り付けましょう。排水トラップが設置されていても破損している場合は、新しい物への交換が必要です。

排水トラップは、ホームセンターやインターネット通販で販売されています。排水口のサイズによって、適した排水トラップが異なるので注意してください。

また排水トラップの設置後は、封水を入れるのも忘れないようにしましょう。

排水ホースを掃除する

排水ホースを掃除する

排水口と排水トラップだけではなく、排水ホースもセットで掃除してください。排水ホースを取り外す際は、ホースクリップを外す必要があります。

ホースクリップはネジ式、クリップ式、スナップ式の3種類があり、種類によって外し方が異なります。ネジ式の場合はドライバーを用いて外し、クリップ式の場合はクリップをつまんで外します。スナップ式の場合は爪の部分をずらして外しましょう。

排水ホースを掃除する際は、水ですすぐとある程度はきれいになります。ラップと輪ゴムを用意してホースの片端に付けると、水がたまるので掃除しやすくておすすめです。

汚れが多い場合は、排水トラップの掃除と同様に、重曹とクエン酸を使って漬け置きしてみましょう。なお、洗濯機を購入してから5年以上たっているなら、排水ホースも劣化している可能性が高いので新しい物に交換するのも有効です。

賃貸の場合は管理会社に相談して対処する

賃貸にお住まいの場合は、排水口のニオイが解消できないことをオーナーや管理会社に相談して対処しましょう。

賃貸でも排水口や排水ホースの掃除程度であれば、ご自分で行えます。しかし、集合住宅では下水管を共有するケースが多く、他の部屋が原因で排水口からニオイがしているかもしれません。

物件の排水設備が原因の場合は、管理会社側の負担で対応してもらえます。どうしてもニオイが解消できないなら相談してみましょう。

また、排水トラップの破損などがあり交換をしたい場合も、オーナーや管理会社に相談してから対処するようにしてください。

自分で掃除する際の注意点

洗濯機の排水口はご自分でも掃除できますが、いくつかの注意点があります。トラブルを未然に防ぐために、あらかじめ確認しておきましょう。

  • 電源プラグ・アース線を抜いて作業する
  • 水道の蛇口を閉めておく
  • 洗濯機は2人以上で動かす
  • 掃除後は部品を元に戻せているか確認し試運転する

電源プラグ・アース線を抜いて作業する

洗濯機は水を使うため常に湿っており、電源プラグ・アース線が刺さったまま作業すると、漏電や感電のリスクがあります。

排水口の掃除を行う際は、電源プラグ・アース線を必ず抜いてから作業してください。電源プラグやアース線が垂れ下がらないようにテープを使って洗濯機本体に固定しておけば、水に浸かってしまうアクシデントを防げます。

また、作業中のぬれた手で電源プラグ・アース線に触れないように注意しましょう。

水道の蛇口を閉めておく

多くの方は洗濯機を使用した後で、水道の蛇口を開いたままにしているでしょう。しかし、排水口の掃除をする際は、蛇口を閉めてください。

洗濯機の内部には電磁弁が付いており、洗濯機のスタートボタンを押すと開き、水量が既定の位置に達すると自動的に止水する仕組みになっています。そのため、通常は蛇口を開いたままでも水が漏れることはありません。

排水口を掃除する際は、洗濯機の電源を切るので水流の自動制御が機能せず、水が漏れる恐れがあるので注意が必要です。作業前に水道の蛇口を閉めるようにしましょう。

洗濯機は2人以上で動かす

排水口が洗濯機の下にある場合は、掃除ができるように洗濯機を動かす必要があります。洗濯機は重い電化製品なので、二人以上で動かすようにしましょう。

洗濯機は小型の物でも重量があり、一人で動かそうとすると、けがや故障につながる可能性があります。また振動を与えたことでセンサー類に不具合が出るケースもあるため、注意しなければなりません。

力に自信がない方は、無理に動かそうとせず、専門業者に依頼する方がよいでしょう。

掃除後は部品を元に戻せているか確認し試運転する

洗濯機を掃除する場合は、排水口や排水トラップ、排水ホースなどを取り外す必要があります。取り外した部品を元に戻せなければ、トラブルになるため注意してください。

正しく戻せるよう、部品を取り外した順番を記録しておくのがおすすめです。部品を取り付けた後は、洗濯機が動作するか試運転しましょう。

またプラスチック部品は力を込め過ぎると破損する可能性があるので、慎重に取り扱ってください。

洗濯機の排水口のニオイを防ぐ方法

洗濯機の排水口のニオイには、複数の要因が関係している場合があります。対策は一つだけでなく、併用して取り組むことが大切です。

  • 定期的な手入れを行う
  • 定期的にお湯を使用して洗濯する
  • お風呂の残り湯の使用は避ける 

定期的な手入れを行う

洗濯機の排水口は汚れてきたら掃除するのではなく、頻度を決めて定期的な手入れを行いましょう。

排水口のニオイを予防するには、ニオイが気になり始めてからの対策では遅い場合があります。そのため、目立った汚れがなくても、定期的にお手入れするのがおすすめです。併せて、排水ホースと排水トラップの掃除も行うとよいでしょう。

定期的にお湯を使用して洗濯する

洗濯機の排水口のニオイを防ぐには、定期的にお湯を使用して洗濯するのも効果的です。

洗濯にお湯を使用することで、汚れが落ちやすくなります。さらに、洗濯機から排出されるお湯が、排水ホースや排水トラップをきれいにしてくれるのもメリットです。

ただし、一般的な洗濯機は常温の水での使用を前提に設計されているため、使用前に必ず洗濯機が対応している最高温度を確認しましょう。

お風呂の残り湯の使用は避ける

水道料金を節約するために、お風呂の残り湯を洗濯に使用している方もいるでしょう。しかし、お風呂の残り湯は雑菌が繁殖しやすく、洗濯に使用することで洗濯槽に雑菌が繁殖する可能性があります。特に一晩たっている残り湯は雑菌が増殖しているので、使用は避けた方がよいでしょう。

どうしても残り湯を使う場合は、当日中のお湯で除菌効果のある洗剤を使うのがよいでしょう。

洗濯機の排水口のニオイが消えない場合は修理を依頼する

洗濯機の各部品を掃除しても排水口のニオイが消えない場合や、ご自身での対処が難しい場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。

  • 修理を依頼する場合のポイント
  • 修理を依頼する場合の作業時間の目安
  • 修理を依頼する場合の料金の目安

修理を依頼する場合のポイント

水道局指定工事店に依頼する

洗濯機の排水口のニオイが消えず困っている場合は、水道局指定工事店に依頼するのがおすすめです。

水道局指定工事店は、水道事業者から一定水準以上の技術力が認められています。そのため、不具合やニオイの原因の特定や、排水部材の修理や交換などにもスピーディーな対応が可能です。

東京ガスは水道局指定の工事店です。洗濯機の排水口のニオイにお困りの方は、お気軽にご相談ください。

見積の内訳が分かりやすく、説明が丁寧かを確認する

洗濯機の修理を依頼する際は、見積の内訳が分かりやすく、丁寧な説明をしてくれる業者を選んでください。

料金の目安は各業者のホームページで確認できますが、実際に掛かる費用は洗濯機の状態次第です。見積の内訳や作業内容を丁寧に説明してもらえれば、納得した上で修理を依頼できます。

提示された見積額に納得できない場合は、他の業者への依頼も検討してみましょう。

修理を依頼する場合の作業時間の目安

修理で洗濯機の排水口のニオイを解消する場合、どのような対応が必要かによって作業時間の目安は異なります。

例えば、各種パッキンや給水ホースの交換など、簡単な作業であれば作業時間は60分程度です。ただし、作業の工程が大掛かりになるほど、作業時間は長引く傾向があります。また、洗濯機の移動が必要な場合など、洗濯機の設置状況によっても作業時間が変わります。

正確な作業時間を知りたい場合は、修理を依頼する際に、具体的な症状や洗濯機の設置状況を説明し、作業時間を確認すると良いでしょう。

修理を依頼する場合の料金の目安

洗濯機の排水口のニオイを解消するために修理を依頼する場合、修理箇所によって料金の目安は異なります。

東京ガスにおける洗面所の修理料金は以下のページからご覧いただけます。修理費用の目安としてご覧ください。

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東京ガスの修理サービス
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原因を把握して洗濯機の排水口のニオイを解消しよう

洗濯機の排水口が臭い原因はさまざまです。汚れが原因の場合は、きちんと掃除してニオイの元を除去すれば解消できます。部品を交換することで解決できることもあります。

また排水口のニオイを防ぐには定期的な手入れを行い、汚れが落ちやすいお湯で洗濯するのがおすすめです。

ただし、ニオイの原因によっては、ご自分で解消できないケースもあります。その場合は、専門業者に依頼してニオイの原因を特定してもらいましょう。

東京ガスではガス機器だけでなく、洗濯機を含む水まわりのトラブルにも対応しています。電話やWebからいつでも予約ができ、最短当日での修理が可能です。排水口のニオイにお困りの方は、お気軽にお問い合わせください。

  • この記事の監修者

    東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

    東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

    突然やってくる水まわりやガス機器のトラブルへの心配を少しでも和らげていただけるように、いざという時の対応方法や修理を依頼する時のポイントなどの情報を発信していきます。

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