この記事でわかること
- 洗濯機から異音がする原因がわかる!
- 洗濯機から異音がするときの対処方法がわかる!
- 洗濯機から異音がするときの修理依頼の方法がわかる!
洗濯機から異音がする原因
洗濯機からの異音にはさまざまな原因があります。ここでは、異音がする6つの原因を解説します。
- 洗濯物に金属や石が混入している
- 洗濯物が偏っている
- 洗濯機が正しく設置されていない
- モーターが劣化している
- ベルトが緩んでいる・すり減っている
- 排水設備にトラブルが発生している
洗濯物に金属や石が混入している
洗濯機から異音がする場合、洗濯物の中に金属や石が混入している可能性があるため確認してみましょう。
例えば、パンツのポケットに硬貨が入ったままになっていると、洗濯中にポケットから飛び出して「カラカラ」「ガリガリ」と音を立てます。特に子ども服のポケットには、外で遊んでいるうちに小石が入っているかもしれません。
金属や石などの異物が混入していると異音が不規則に聞こえるので、音の間隔も確認してみてください。
洗濯物が偏っている
洗濯物のサイズに偏りがあると、脱水時に異音が聞こえる場合があります。
例えば、長袖のパーカーとハンカチを一緒に洗濯機に入れて脱水を掛けると、「ガタガタ」「ドタドタ」という大きな音が発生しがちです。
脱水中は洗濯物に含まれた水分を切るために、洗濯槽に強い回転が掛かります。洗濯物のサイズに偏りがあると、洗濯槽内の配置にも偏りが生じて、回転が不均一になり音が発生することがあります。
そのため、洗濯機に入れる衣類のバランスを調整すれば、異音は発生しにくくなるでしょう。
洗濯機が正しく設置されていない
洗濯機を使用する際は、水平な場所に正しく設置しなければなりません。しかし、洗濯機が正しく設置されておらず傾いていると、使用中に異音が発生する可能性があります。
洗濯機を傾いた状態で設置している場合、洗濯中の振動が通常よりも大きくなりがちです。
変な音がすると感じたら、脚の高さが合っていなかったり、脚が緩んでいたりする場合もあります。多くの洗濯機には水準器が付いているので、水平な場所に設置できているかを確認しましょう。
モーターが劣化している
洗濯機からの異音には、モーターの劣化が原因のケースもあります。洗濯中に「カラカラ」「ガリガリ」と規則的な異音が聞こえる場合は、モーターの劣化を疑いましょう。
消費者動向調査によると、洗濯機の平均寿命が約10年という結果も出ており、長年使用している洗濯機はモーターが寿命を迎えているかもしれません。
モーターの劣化が原因の異音を解消するには、メーカーの修理窓口や専門業者に相談してみましょう。
参照:内閣府.「消費動向調査(令和5年12月実施分)」."第5表 主要耐久消費財の買替え状況(二人以上の世帯)".P44.
ベルトが緩んでいる・すり減っている
洗濯機の使用時に「キュルキュル」という異音がする場合は、洗濯機のベルトが緩んでいたり、すり減ったりしている可能性があります。
洗濯機のベルトはモーターの動力を駆動部分に伝えるための部品です。ベルトに緩みやすり減りがある場合は、部品を交換しなければなりません。
ベルトの交換は洗濯機の底を見る必要があり、素人がご自分で交換するのは難しいでしょう。修理が必要な場合は、専門業者やメーカーの窓口に相談してください。
排水設備にトラブルが発生している
排水設備にトラブルが発生すると、空気を含んだ水が「ゴボゴボ」「コポコポ」という異音とともに排水されるようになります。
異音を解消するには、排水パイプの位置が高すぎないかを確認してみてください。位置が高いと排水ができず、大きな音を立てる場合があります。
また排水口フィルターにたまったゴミも異音の原因です。異音が発生しないよう、定期的に排水口フィルターの掃除をする必要があります。
異音の原因を特定するには? 注目すべきポイント

「洗濯機から変な音がする」と気になった場合は、まず異音の原因を特定することが大切です。
いつ頃から異音が聞こえるようになったのか、洗濯中のどの段階で聞こえるのか、どのような音がしているのかを確認してみてください。異音の種類によっては、洗濯機の使用方法に注意するだけで改善する可能性もあります。
また洗濯機から大きな音がしていても、その全てが異音とは限りません。洗濯機の正常な動作音も把握しておき、異音かどうかを判断できるようにしておきましょう。
【音の種類別】異音への対処方法

洗濯機から異音がする場合、音の種類によって原因や対処方法が異なります。まずはどのような音が聞こえるのかを確認してみてください。
- ガリガリ音・ガラガラ音
- ゴトゴト音
- ドタドタ音・ガタガタ音
- キュルキュル音
- コポコポ音・ゴポゴポ音
- ブーン音
- トントン音
- ブォー音
ガリガリ音・カラカラ音
ガリガリ音・カラカラ音が不規則な間隔でする場合、金属や石などが混入している可能性があるため、洗濯機の中を探してみましょう。
ただし、規則的な間隔で音が聞こえる場合は、モーターの劣化が疑われます。ご自分では改善できないので、専門業者やメーカーの窓口に相談しましょう。
ゴトゴト音
ゴトゴト音は洗濯機の中で衣類の配置が偏っている場合に聞こえます。異常や故障の可能性は低いので、まずは洗濯物のバランスを調整してみましょう。
またドラム式洗濯乾燥機の場合、輸送ボルトの外し忘れが原因でゴトゴト音が鳴ることがあるので、衣類の配置を調整しても音がやまない場合はチェックしてみてください。
ドタドタ音・ガタガタ音
洗濯機からドタドタ音・ガタガタ音がする場合は、洗濯物の量が多すぎる可能性があります。許容量を超えて使用し続けると故障につながるので、洗濯物は数回に分けて入れましょう。
また洗濯機が水平な場所に置かれていないケースでも同じ音がするため、併せて確認してみてください。
キュルキュル音
洗濯機から聞こえるキュルキュル音は、モーターの動力を駆動部分に伝えるベルトが擦れている音です。異音を解消するには、ベルトを交換する必要があります。洗濯機の底を見る必要があるため、ご自分では行わず専門業者やメーカーの窓口に相談しましょう。
コポコポ音・ゴボゴボ音
コポコポ音・ゴポゴポ音は、排水に空気が混ざったことで生じる音です。排水弁が自動で開閉する際に生じるため、洗濯機の異常ではありません。
ただし、いつもと異なる大きな音が聞こえる場合は排水口が詰まっている可能性があります。排水口を掃除するか、難しい場合は修理業者等に排水管の洗浄を依頼するのが良いでしょう。

2025年02月27日
洗濯機の排水口を掃除する方法は?自分でできる汚れ・つまりの解消法を徹底解説!
洗濯機の排水口がつまってしまうと、洗濯機にエラーが表示されます。エラーの状態のままでは、いつまで経っても洗濯が完了しません。また排水口の汚れやつまりを放置していると、防水パンから洗濯水が溢れ出てしまう他、悪臭を放つようになるなど、さまざまなトラブルを招いてしまいます。 洗濯機は日常的に使用するため、排水口の掃除やお手入れも定期的に行うことが大切です。しかし排水口の仕組みを知っている方は決して多くないため、排水口の掃除方法を知らない方がほとんどです。当記事では洗濯機の排水口のつまりの原因から自分でできる解消法までを徹底解説します。お手入れの方法を知り、すぐに洗濯機のつまりを解消して快適に洗濯できるようにしましょう!
ブーン音
洗濯機からブーン音が聞こえる場合、排水ホースが詰まっていたり、給水バルブが正常に開いていなかったりする可能性があります。
まずは、排水ホースの詰まりを掃除してみてください。それでも改善しなければ、給水バルブに問題がある可能性があるため、専門業者やメーカーの窓口に相談しましょう。
トントン音
ドラム式洗濯機の場合、ドラムが反転する際にトントン音がします。これは正常な稼働音であることがほとんどです。
ただし、音の原因がウォーターハンマー現象の場合もあります。ウォーターハンマー現象とは、水の動きが急激に変化することで、水道管内の圧力変動が起き、異音が発生する現象です。水道が使われている場所であれば、どこでも発生するリスクがあります。洗濯機に関しては、自動で水をくみ上げる際にトントン音がするケースが多いとされています。
洗濯機自体から音が鳴っている場合は正常な稼働音であり、蛇口や水道管、壁から音がする場合はウォーターハンマー現象の可能性があります。
ウォーターハンマー現象を放置すると水道管が破裂する恐れもあるため、専門業者に相談しましょう。
ブォー音
乾燥機能付き洗濯機の場合、温風を吹き出す際にブォー音が聞こえます。異常や故障ではないので安心してください。
また、ブォー音は乾燥フィルターが浮いている際にも聞こえます。異音がする場合は、乾燥フィルターが正しくセットされているか確認してみましょう。
異音を防いで洗濯機を長持ちさせる方法
洗濯機は故障しない限り、長く使い続けられます。異音を防いで長持ちさせる方法を紹介するので、押さえておきましょう。
- 適切な場所に設置する
- 洗濯機で洗える物か確認して使う
- 洗濯物を一度に入れすぎない
- 定期的な手入れを行う
適切な場所に設置する

洗濯機は適切な場所に設置することで、本体に負担がかかりにくくなり、長持ちさせられます。
直射日光が当たる場所や、冬場に凍結する可能性がある場所はできるだけ避けてください。カビの発生も故障の原因となるため、換気しやすい場所に設置するのがおすすめです。
また洗濯機からの異音を防ぐには、凹凸のない水平な場所に設置することが大切です。例えば、洗濯機の脚がガタついている場合は、調節脚を回して水平になるように調整しましょう。
洗濯機で洗える物か確認して使う

洗濯物を入れる前に、洗濯機で洗える物かを確認することも大切です。
例えば、洗濯機に防水性の衣類を入れると、水を通さないため洗濯槽に水がたまることがあります。その状態で脱水すると、たまった水が急に動いて回転のバランスが崩れます。
このような場合、大きな異音が出るだけでなく、洗濯機本体が倒れる恐れもあるため注意しなければなりません。
この他にも、わたやスポンジ、ビーズを使用した座布団やクッション、裏地がウレタンやゴム製のマット類を洗濯するのも避けた方がよいでしょう。
洗濯物を一度に入れすぎない

洗濯機に洗濯物を詰め込みすぎると、モーターに負担が掛かって故障の原因となります。洗濯の回数が多いほど寿命に近づきますが、一度に洗濯物を入れすぎず、回数を分けて使用することが大切です。
許容量を守らないと洗濯機の寿命が縮まるので、洗濯槽の許容量を確認し守るようにしましょう。
また洗濯する際の洗剤や柔軟剤の量にも注意してください。投入量が多すぎると洗剤が溶け残り、洗濯槽のカビの原因になります。パッケージに記載された使用量を守ることが大切です。
定期的な手入れを行う
洗濯機をできるだけ長持ちさせるには、定期的な手入れを行いましょう。
洗濯には水を使用するため、洗濯槽にはどうしてもカビが生えやすくなります。カビを放置しているとニオイの原因になるだけでなく、故障にもつながるので注意が必要です。
カビが生えやすい洗濯槽を定期的に洗浄するだけでも長持ちさせられます。また、洗剤を入れるポケットや糸くずフィルターも小まめに掃除しましょう。
洗濯機の異音が止まない場合は修理を依頼する
洗濯機の異音が止まらない場合は、修理を依頼しましょう。基本的に洗濯機自体のトラブルであればメーカーなどに依頼します。ただし洗濯排水のつまりや水漏れ、水栓の故障など水まわりの修理が必要な場合は、水道修理業者に依頼しましょう。
ここでは、水回りの修理を依頼する場合のポイントや作業時間、料金の目安を解説します。
- 修理を依頼する場合のポイント
- 修理を依頼する場合の作業時間の目安
- 修理を依頼する場合の料金の目安
修理を依頼する場合のポイント
水道局指定工事店に依頼する
洗濯機の水回りの修理は、水道局指定工事店に依頼するのがおすすめです。水道局指定工事店は、「給水・排水装置工事が適切に行える」と水道事業者から指定されています。
非指定事業者とは異なり、一定水準以上の知識・技術を持っていると認められているのが特長です。そのため、修理の依頼先に迷ったら、水道局指定工事店に相談することをおすすめします。
東京ガスは水道局指定工事店です。水回りの修理が必要な場合は、お気軽にご相談ください。
見積の内訳が分かりやすく、説明が丁寧かを確認する
洗濯機の水回りの修理を依頼する場合は、見積の内訳が分かりやすく、説明が丁寧な業者を選びましょう。
各業者のホームページには料金の目安が掲載されていますが、実際の状況によって掛かる費用が異なります。そのため、見積の内訳を丁寧に説明してくれるかは、優良業者を見極めるポイントとして重要です。
説明内容が不安な場合は、他の業者への依頼も検討しましょう。
修理を依頼する場合の作業時間の目安
洗濯機の水回りの修理を依頼する場合の作業時間の目安は、60~90分程度です。基本的に簡単な部品交換であれば、短時間で修理が完了します。
作業時間については、修理を依頼する際に確認しておきましょう。
修理を依頼する場合の料金の目安
洗濯機の水まわりの修理を依頼する場合の料金の目安は、修理する箇所によって異なります。
東京ガスにおける洗面所の修理料金は以下のページからご覧いただけます。修理費用の目安としてご覧ください。
東京ガスに修理を依頼する
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洗濯機の異音にはご自身で対応できるケースとできないケースがある
洗濯機の異音は本体や排水設備に不具合が起きているサインです。異音を放置すると故障につながる可能性があるため、できるだけ早く対処しましょう。
また、異音の種類によって、ご自身で対応できるケースとできないケースがあります。無理にご自身で対応すると、状態が悪化する場合もあるため注意してください。
本記事で紹介した対処方法を行っても異音が改善しない場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。
東京ガスではガス周辺だけでなく、水回りのトラブルにも対応しています。洗濯機の異音にお困りの方は、お気軽にご相談ください。