トイレの給水管

トイレの給水管から水漏れ!応急処置や原因別の修理方法を解説

水道管とトイレタンクを繋ぐ給水管が正常に働くことで、トイレを快適に使用できます。もし給水管の水漏れに気づいたら、不具合が起きているサインかもしれません。本記事では、トイレの給水管から水漏れが発生した場合の応急処理についてご紹介します。ご自分で直す方法や、直せない場合の対応方法、再発を防ぐための方法もあわせてご紹介しますので、参考にしてください。

最終更新日:2024年05月14日公開日:2024年04月11日

目 次

トイレの給水管が水漏れした場合の応急処置

トイレの給水管から水漏れした際は、被害が広がらないように応急処置を取りましょう。ご家庭にある身近な道具でも十分に応急処置はできるので、以下に説明する手順で落ち着いて対処してください。給水管はトイレタンク・分岐水栓・止水栓につながっているため、この3カ所のいずれかが原因で水漏れが発生していると考えられます。注意深く観察して、水漏れの原因を特定した上で、その後の処置の方法を考えるのが得策です。

必要なものを準備する

バケツなどのイラスト

まずは応急処置に必要な道具を準備してください。以下に挙げる3点を使用します。

  • マイナスドライバー
  • ぞうきん、大きめのタオル
  • バケツ

マイナスドライバーは給水管に水を供給している止水栓を閉める際に必要になる場合があります。ぞうきんや大きめのタオル、バケツは漏れた水を拭き取るために用意してください。少量の水が漏れている場合は、一時的に拭き取ることで、どこから漏れているのかを特定することができます。

止水栓を閉める

トイレの止水栓

次に止水栓を閉めます。止水栓とは、壁の中に配管された水道管とトイレタンクをつなぐものであり、供給する水の量を調整する他、水の流れそのものを止めるために設けられた栓です。ほとんどのトイレでは、床や壁に設置されています。

形状は主に3つのタイプがあり、マイナスドライバーを使う場合とハンドルを手で回すだけで閉められるタイプがあります。

外ネジ式タイプ

止水栓の突起部分がマイナスの溝になっており、サイズが合うマイナスドライバーを使って開閉する仕組みになっているタイプです。多くのトイレで採用されていて、マイナスドライバーを溝に合わせて、時計回りに回して閉めることができます。

内ネジ式タイプ

マイナスの溝が突出していない方式で、マイナスドライバーを円形の穴に差し込んで閉めるタイプです。外ネジ式タイプと比較して、やや作業がしにくいのが難点です。マイナスドライバーを溝に合わせて、時計回りに回して閉めます。

ハンドル式タイプ

水道の蛇口と同様にハンドルを回して栓を閉めるタイプです。ドライバーなどの道具は必要なく、手で回せるメリットがあります。時計回りに回すと栓が閉まります。

水漏れ箇所を確認する

水漏れ箇所

止水栓を閉めたら、次は原因となっている箇所を特定しましょう。以下に解説する3つの箇所のいずれかから水漏れしているケースが多いと考えられます。水漏れの原因箇所を特定することで、その後の修理対応の方法も判断できるため、注意深く観察してください。

タンクと給水管の接続部分

一つ目はタンクと給水管の接続部分です。タンクは便器に流す水を溜めておくため、給水管と直接つながっています。接続部分のナットのゆるみやゴム製パッキンの劣化が理由となって水漏れすることがあります。

給水管と分岐水栓の間

二つ目は給水管と分岐水栓の間です。分岐水栓とは、給水管からの水を2つに分けるために設けられた水栓です。分岐した一方をトイレタンク、もう一方をウォシュレット注)などの温水洗浄便座とつなげています。多くのトイレで止水栓の近くに設置されているため、水漏れが起こっていないかを確認してみてください。

給水管の止水栓部分

三つ目は給水管の止水栓部分です。水道管からトイレに供給される水は、止水栓を通ってタンクや温水洗浄便座に流れていく仕組みになっています。そのため、トイレ内のどこかで水漏れが発生している場合、大本である止水栓を閉めることで一時的に水漏れを防げます。ところが、この止水栓自体が原因で水漏れするケースも想定されます。

このケースに限っては止水栓を閉めても水が止まらないため、水道の元栓を閉める必要があります。止水栓からの水漏れの場合は注意してください。

水漏れ箇所のナット・パッキンを確認する

ナット・パッキン

ウォシュレット注)などの温水洗浄便座の有無に関わらず、トイレは給水管とホースに繋がっています。この部分に使われているナットやゴム製のパッキンは、経年による劣化などが原因で緩んだり変形したりすることがあります。

ナットの緩みが原因の場合、増し締めしてみましょう。増し締めは、固定されているナットをより強く締めることをいいます。その際、強く締めすぎてナットやホースなどを破損しないよう注意が必要です。

パッキンが原因の場合、新しいパッキンに交換しましょう。止水栓を止め、タンクと給水栓の間にあるナットを緩めるとパッキンを外せます。接続部分にはめてあるパッキンを新しいものに交換し、ナットを締め直せば完了です。タンク内の作業になるため、他の部品を壊さないよう注意してください。

賃貸住宅の場合は大家や管理会社へ連絡

賃貸物件における給水管からの水漏れでは、ご自分の判断で修理するのではなく、物件の管理会社やオーナー(大家)に連絡して修理してもらうのが基本です。故意や過失による破損ではなく自然発生的に起こる水漏れの場合は、基本的には修理費用も管理会社やオーナーの方の負担となります。

しかし水漏れしたまま放置するわけにはいかないため、まずは止水栓を止め、濡れた床を拭くなど応急処置を行いましょう。ウォシュレット注)などの温水洗浄便座がついている場合は、漏電や感電しないよう電源コードを抜いてください。その後、管理会社やオーナーに連絡して修理をしてもらいます。

注意しなければいけないのが、自己判断でDIYによって修理することです。自力で修理すると、被害が拡大してさらなる責任を負うことになったり、本来であれば必要のない費用を負担することになったりするケースも想定されるためです。

市販の水漏れ用テープはあくまで一時的な対応に留める

ホームセンターなどで市販されている水漏れ用の補修テープは、修理業者に依頼して対応してもらうまでの間など、一時的に水漏れを止めたい場合に限って有効な対処方法です。ただあくまでも軽度な水漏れの応急処置に利用するものです。使用の際は水漏れテープだけで修理はできないことを理解しておきましょう。

水漏れの根本的な原因を解決するには、改めて原因に応じた修理や部品の交換をする必要があります。

【原因別】トイレの給水管の水漏れをご自分で直す方法

トイレの給水管からの水漏れは、原因によってはご自分で修理ができるケースがあります。ここでは原因別の修理方法を解説します。各ケースにおける原因、修理に必要なもの、修理の手順を解説するので、参考にしてみてください。

ナットの緩みが原因

トイレのナットの緩みが原因

給水管自体が原因ではなく、ナットの緩みが原因で水漏れが発生することは珍しくありません。まずは各部のナットの緩みを疑ってみましょう。場合によっては、ナットの締め直し・締め増しだけで修理できることがあります。

必要なもの

  • レンチ

締め増し・締め直しをする箇所のナットサイズに合うレンチを用意してください。

手順

ナットの締め増し・締め直しは、以下の手順で行います。

  1. 止水栓を閉める
  2. 水漏れしている箇所のナットの締め直し・締め増し
  3. 止水栓を開けて水漏れの有無を確認

作業は必ず止水栓を閉めてから行ってください。ナットサイズに合うレンチで締め直し・締め増しをして、再度止水栓を開けても水漏れがなければ作業は完了です。作業そのものは2分程度で終わりますが、締め直し・締め増しの際は、必要以上に大きなトルクで締め付けないよう気をつけましょう。ナットをなめてしまったり、配管をゆがめてしまったりする原因になります。ナットの締め直し・締め増しをしても水漏れが止まらない場合は、別の対応が必要です。

パッキンの劣化が原因

トイレパッキン

給水管とタンクや分岐水栓などの接続部分からの水漏れが確認でき、ナットの締め直し・締め増しでは水漏れが止まらない場合は、パッキンの劣化や変形が疑われます。

パッキンは金属同士のパーツを固定する際、水が漏れないように間に挟まれる形で使われているゴム製の部品です。経年によって劣化したり、形状が変化してしまったりすることで、すき間が生まれて水が漏れるケースがあります。こうした際は、各部に使用されているパッキンを交換して修理対応することが可能です。

ただし古いトイレの場合、サビなどでナットが固着して簡単には外れない場合があります。そうした際はサビを焼き切ったり、専用の溶剤でナットを緩めたりするなど専門的な対応が必要です。作業の難易度が非常に高くなるため、専門の修理業者に依頼することをおすすめします。力任せにナットを緩めようとすると配管が外れたり変形したりする恐れがありますので、注意しましょう。

タンクと給水管の接続部分のパッキン交換

タンクと給水管の接続部にも、パッキンが使用されています。修理する際は、サイズや形状が適合するパーツを購入して、交換することになります。

必要なもの

  • レンチ(ウォーターポンププライヤー)
  • マイナスドライバー
  • 交換用のパッキン
  • バケツ
  • ぞうきん

レンチはナットサイズに合うものを用意してください。通常のレンチよりも口が大きく開くウォーターポンププライヤーがあれば、太い管を緩めたり閉めたりする作業を進めやすくなります。

手順

タンクと給水管の接続部分のパッキンを交換する手順は以下の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. 緩めるナットの下にバケツ等を置いて残水を受ける
  3. レンチでナットを緩めて外す ※力加減に注意
  4. 劣化したパッキンを取り外す
  5. 交換用のパッキンを装着する
  6. 元通りにナットを閉める
  7. 止水栓を開けて水漏れの有無を確認

給水管と分岐水栓の間のパッキン交換

給水管と分岐水栓の接続部分にあるパッキンを交換する方法は以下の通りです。基本的な作業内容は、タンクと給水管の接続部分の交換作業と同じです。止水栓部分の配管にはフレキシブルホースなど柔軟性のある材質が使われているため、作業が難しい場合はタンク側のナットをして対応してください。

必要なもの

  • レンチ(ウォーターポンププライヤー)
  • マイナスドライバー
  • 交換用パッキン
  • バケツ
  • ぞうきん

手順

  1. 止水栓を閉める
  2. 配管の下にバケツを置き残水を受ける
  3. レンチで分岐水栓側のナットを緩めて外す
  4. 劣化したパッキンの取り外し
  5. 新しいパッキンと交換
  6. 元通りにナットを閉めて固定
  7. 止水栓を開けて水漏れを確認

給水管の止水栓部分のパッキン交換

止水栓と接続された配管のパッキンではなく、止水栓そのものに使われているパッキンから水漏れしている場合は、必ず水道の元栓を閉めて作業をしてください。止水栓を閉めても水は止まらないため注意が必要です。

必要なもの

  • レンチ(ウォーターポンププライヤー)
  • 止水栓用の交換パッキン(三角パッキンとコマパッキン)
  • バケツ
  • ぞうきん

手順

止水栓部分のパッキンを交換する手順は次の通りです。必ず水道の元栓を閉めて作業をしてください。

  1. 水道の元栓を閉める
  2. バケツを設置して配管内の残水を受ける
  3. 止水栓のナットを緩めて外す
  4. 止水栓内の三角パッキンを取り外す
  5. スピンドルを反時計回りに回して外す
  6. スピンドル下にあるコマパッキンを取り外す
  7. 交換用の新しいコマパッキンを設置する
  8. スピンドルを元通りにセットして閉める
  9. 新しい三角パッキンに交換
  10. 元の通りにナットを閉める
  11. 元栓・止水栓を開けて水漏れを確認

給水管自体の異常が原因

トイレの給水管

給水管そのものがサビやひび割れなどによって損傷している場合は、新しいものに交換して対応します。給水管自体の交換と同時に、パッキンも新しくしておくとより安心です。作業の際は、水道の元栓から閉めておくようにしましょう。

必要なもの

  • レンチ(ウォーターポンププライヤー)
  • 交換する新しい給水管
  • 交換用のパッキン
  • バケツ
  • ぞうきん

手順

  1. 水道の元栓を閉める
  2. バケツで残水を受ける
  3. レンチでナットを緩めて外す
  4. 給水管を取り外す
  5. 新しい給水管の設置・パッキンの交換
  6. ナットを締めて固定
  7. 元栓・給水栓を開いて水漏れの確認

トイレの給水管の水漏れを防ぐための2つのポイント

トイレの給水管にも寿命があり、使用頻度にもよりますが、およそ15年程度で水漏れなどの不具合が発生し交換が必要になると考えられていますが、あくまでも目安です。状況によって劣化が早くなることもあれば、劣化を遅らせることも可能です。トイレの給水管からの水漏れを防ぐためにも、普段から気を付けておきたい2つのポイントを紹介します。

1. 定期的に掃除・メンテナンスをする

トイレは定期的に掃除しメンテナンスすることが大切です。常に清潔に保つことは排水管の劣化を防ぎ、水漏れの発生を抑えることにつながります。

また、サビや汚れによるナットの固着を防ぐ効果も期待でき、パーツの交換などの修理にかかる費用を安く抑えることにもつながります。止水栓などが固着すると、専用の薬剤やグリスを塗布して作業したり、ハンマーで振動を与えて固着した部分を剥がしたりするなどの難しい作業が必要になります。こうした修理作業は、プロに依頼する必要があるでしょう。定期的に掃除しメンテナンスすることが大切です。

2. トイレ内を換気する

トイレはこまめに換気をしましょう。トイレ内は空気がこもりやすいため、湿気や高温によって配管の劣化が早まります。普段から換気には気を付けて、高温多湿な状態を避けるようにしましょう。特にトイレを掃除した後は、便器や床に水分が残りやすいため、しっかりと換気をして湿気が留まらないようにしてください。

ご自分で直せない場合は修理を依頼しよう

給水管からの水漏れは、接続部分のパッキン交換や給水管本体の交換で修理することが可能です。ご自身でも対応できる範囲ですが、古いトイレではサビでナットが緩まないことも多いため、無理に作業することはおすすめできません。

専門的な知識や専用の工具がない状態で、無理に力任せでナットを緩めようとすると、配管そのものに大きなダメージを与えてしまうことも十分に考えられます。上手くいかないと感じた場合や適合するパーツが分からない場合は、修理を依頼してください。

修理を依頼する場合のポイント

部品の交換・修理を依頼する際には、水漏れの症状やお使いのトイレのメーカー・種類などの詳細な情報を伝えておくとスムーズに修理作業が進みます。取扱説明書やトイレ本体に刻印されている型番などで確認可能です。
Webでご依頼される場合は、水漏れが起こっている場所やトイレの外観がわかる写真を添付したり、型番やトイレの使用年数なども記載するとよいでしょう。

修理を依頼する場合の作業時間の目安

修理にかかる時間に関しては症状や作業内容によって異なりますが、パッキンの交換や給水管の部品交換であれば1時間程度の作業時間で完了するケースが多いです。東京ガスでは、トイレをはじめとした水回りのトラブルに最短で当日の訪問日時から選ぶことができます。お困りの際はぜひ検討ください。

修理を依頼する場合の料金の目安

修理費用は症状や作業内容により異なります。部品交換をする場合は、部品費が修理費用に追加で発生し、出張費・作業料金・部品代でトータルの支払い金額が決まります。

以下、東京ガスの料金を紹介します。

  • 各種パッキンの交換 / 9,900円(税込)
  • 給水管の交換/ 9,900円(税込)+部品費
  • タンク内部の部品交換修理 / 9,900円(税込)+部品費

注)2023年8月9日時点の情報です。

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東京ガスの修理サービス
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トイレの給水管の水漏れは適切に直して長く使おう

トイレの給水管からの水漏れは起こりやすいトラブルの1つです。経年によるゴム製パッキンの劣化などが原因であることが多く、症状が軽い場合は修理の難易度も低いため、短時間で対処することができます。ご自身で修理も可能ですが、サビや水アカでナットが固着するなどの作業が難しいケースでスムーズに作業できないと感じた場合は、修理を依頼してください。プロの確かな技術で作業してもらうことで、長く安心してトイレを使えるようになります。
東京ガスではトイレの故障やつまり、水漏れの修理に対応しています。最短、当日に訪問が可能で、技術や接客の品質は多くの方にご満足いただいています。安全・快適にトイレを使用していただくためにも、困ったことがあれば気軽にご相談ください。

注)「ウォシュレット」はTOTO株式会社の登録商標です。