洗面台から水漏れ? と思ったらまずすべきこと
洗面台から水漏れしていると気付いたとき、何よりも先にするべき行動は3つあります。
- 止水栓を閉めた上で、雑巾とバケツを用意し、水が広がらないようにする
- 給水管や排水管がよく見えるよう、洗面台下の収納スペースに置いているものを全て取り出す
- 目視などで水漏れが起きている場所を探り、特定する
洗面台の止水栓はシンク下の収納スペースに設置されていたり、蛇口の根本に設置されていたりする場合があります。止水栓が見つからなければ、水道メーターにある水道の元栓を閉めましょう。
マンションにお住いの場合は、洗面台の水漏れが下の階へ被害を及ぼす可能性もあります。まずは、この3つの対応を行ってから水漏れが起きている箇所を特定してください。
洗面台の水漏れ箇所を確認する
水漏れを見つけて初期対応を行ったら、洗面台のどの部分から水漏れが起きているか確認します。水漏れが疑われる際、確認する箇所は主に5つあるので、一つ一つ点検しましょう。
1. 蛇口
蛇口の種類と水漏れの場所によって対応手順が異なるため、蛇口の種類とどの部分から水が流れているかを確認します。洗面台に用いられている蛇口には、シングルレバー水栓とツーハンドル水栓、単水栓の3種類があり、水が漏れているか確認するポイントは4つです。
- パイプの先
- ハンドルの根本
- パイプの根本
- 水栓と壁の間(配管との接続部分)
各蛇口の部品の劣化や破損が、水漏れの原因として考えられます。
蛇口の水漏れの原因や対処方法は、以下の記事もご参考にしてください。
2024年07月31日
蛇口の水漏れを自分で修理する方法とは?原因や対処方法をご紹介
蛇口でよくあるトラブルの一つとして挙げられるのが、水漏れです。蛇口をしっかりと閉めたにもかかわらず、蛇口のさまざまな部分から水漏れが止まらないトラブルを経験した方も多いのではないでしょうか。 本記事では、蛇口の水漏れの原因やご自身で対処する方法を詳しく解説します。ご自身で対処する際の注意点や修理が必要なパターンもご紹介するので、水漏れでお困りの方は併せてご覧ください。
2. シャワーヘッド・シャワーホース
劣化・破損したシャワーヘッドやシャワーホースから水漏れするケースもあります。チェックする場所は、ホース本体とホースとヘッドの接続部分です。ホースを伝って、洗面台の下から水漏れが発生する可能性もあるため、普段目にしない箇所も含めて確認しましょう。また、ホースとヘッドの間に入ったゴミが隙間となり、水漏れのトリガーになるケースも考えられます。
3. 水受けタンク
シャワーホースを伝って水滴が床に落ちるのを防ぐため、シャワーホースを収納する水受けタンクが設置されていることがあります。この水受けタンクの破損があると、破損箇所から水漏れが発生する可能性があります。
一方、水受けタンクを確認したときに、大量の水がたまっていた場合は、タンク周辺でトラブルが発生していると考えられます。通常、水受けタンクの中は、自然乾燥するので水はあまり入っていない状態が通常です。シャワーホースや蛇口に不具合が疑われるため、破損がないタンクに水がたまっていたら、シャワーホースと蛇口を再度、点検しましょう。
4. 給水管・給湯管
水漏れが発生した際の点検項目には、給水管と給湯管も入れましょう。洗面台下にある、給水管・給湯管と止水栓の接続部分で、水漏れが起きる可能性があるためです。接続箇所はナットで締められていますが、接合部に緩みがあったたりパッキンが劣化したりすると、水漏れにつながります。給水管と給湯管が起因する水漏れは、絶えず水が流れ続けるトラブルにも発展するため、すぐに修理をしましょう。
5. 排水管・排水トラップ
下水のニオイや虫対策を目的に、常に水がたまっている排水トラップと排水管も、水漏れの原因として考えられる箇所です。排水トラップは接合部のナットの緩みや、ナット内部のパッキンの劣化が原因で、水漏れを引き起こします。また排水管でも、洗面台の排水口から流された髪の毛などがつまると、行き場のなくなった水が部品やつなぎ目のわずかな隙間から、流れ出るケースもあり得ます。排水管自体の劣化が原因の水漏れも同様です。
洗面台から水漏れしたときの応急処置
洗面台から水漏れが発生した際は、初期対応と場所の特定をした後に、応急処置をすると一時的に症状が改善します。作業前は、必ず給水栓と給湯栓を閉めた上で始めましょう。
ナットを締めなおす
給水管や排水管などの、ナットの緩みが原因と考えられる水漏れは、ナットを締めなおすと改善が可能です。当初はきつく締められていたナットも、時間の経過や細かい振動などが原因で、徐々に緩んでいきます。ナットを締めなおす際は、モンキーレンチやスパナなど、工具を用いるとよいでしょう。専門性が求められる対応ではないため、個人で行う応急処置としては実施しやすいです。
自己融着テープで補強する
排水管やシャワーホースなど曲面やカーブがある箇所からの水漏れは、自己融着テープが有効です。自己融着テープは、2~5重ほど巻き付けることで、名前のとおりテープ同士が貼り付きます。ポリエチレン製の防水仕様のテープであれば、隙間からの水漏れに有効です。耐久性も優れているものを選べば、修理するまでの応急処置にはぴったりです。
しかし、自己融着テープは、テープ同士が触れ合わないと融着しない特長があります。使用できる箇所は、巻き付けられる場所のみに限られます。また、ひどい水漏れの場合は、テープを利用した対応は難しいでしょう。
パイプクリーナーでつまりを解消する
排水管や排水トラップで発生した、つまりが原因の水漏れには、市販のパイプクリーナーを使用すると、つまりが解消し水漏れの改善につながります。洗面台の排水口にはヘアキャッチャーがあるものの、そこで受け止めきれなかった髪の毛や石鹸カス、皮脂を含んだ汚れがつまりの原因となってしまうのです。
パイプクリーナーには、これらの複合的な汚れに効果的な成分が含まれているため、つまりを解消しやすいといわれています。実施する際は、クリーナーの取扱説明書の記載事項を守り、換気をした上で作業を行いましょう。
パッキンを交換する
蛇口や排水管のつなぎ目の水漏れは、パッキンの劣化が関連しているケースもあるため、パッキンを交換すると、不具合が解消する場合があります。排水管のつなぎ目にあるナットを締めなおしても水漏れが改善しなければ、パッキンを交換してみましょう。パッキンの交換も、難易度が高い訳ではありませんが、部品が複数ある蛇口などは、初めから修理を依頼するのが望ましいです。
水漏れ修理は無理せず修理を依頼する
洗面台での水漏れは、蛇口や排水トラップ、給水管をはじめ、さまざまな箇所で発生します。水漏れが発生する原因が部品の劣化・破損の場合、個人でもある程度の応急処置は可能ですが、一時的な対応に過ぎません。根本的に水漏れを解消するならば専門業者へ修理を依頼し、きちんと修復しましょう。
ここでは修理を依頼する際のポイントや作業時間、料金の目安についてご紹介します。
修理を依頼する場合のポイント
部品の交換・修理を依頼する際には、水漏れの症状やお使いの洗面台のメーカー・種類などの詳細な情報を伝えておくとスムーズに修理作業が進みます。取扱説明書や洗面台本体に刻印されている型番などで確認可能です。Webで修理をご依頼される場合は、水漏れが起こっている場所や洗面台の外観が分かる写真を添付したり、型番や洗面台の使用年数なども記載したりするとよいでしょう。
修理を依頼するかの判断基準
修理業者へ修理を依頼する際、判断基準となるポイントを紹介します。
- 応急処置を施しても、水漏れが改善しない場合
- 水漏れの原因を特定できない場合
- 水漏れの規模が大きく、被害の程度がひどい場合
- 各箇所の修理や部品の交換が必要な場合
現在の状況が判断基準となるポイントに該当するときは、修理業者にご相談ください。
賃貸や分譲マンションの場合は管理会社などに連絡を
賃貸住宅や分譲マンションの場合は、大家さんもしくは管理会社へ事前に相談してください。賃貸住宅にお住いの場合、設備に不具合が生じた際は通常、大家さんか管理会社が対応します。修理を依頼する業者が決まっているケースもあるため、自室の洗面台に問題が起きたとしても、ご自身で業者を探す前に大家さんか管理会社に連絡しましょう。分譲マンションの場合も、まずは管理会社に情報を共有してアドバイスを受けた方が、無用のトラブルを回避できます。
業者に依頼する場合は指定給水装置工事事業者か確認を
修理業者に依頼する場合は、指定給水装置工事事業者かどうか、事前に確認してください。指定給水装置工事事業者とは、各市町村が指定する、適切に水道工事を実施できると認められた業者を指します。東京ガスの場合、全ての修理担当店は指定給水装置事業者です。水まわりの修理も実績豊富な東京ガスにお任せください。
修理を依頼する場合の作業時間の目安
洗面所の水漏れ修理にかかる時間は、症状や作業内容によって異なります。メーカーから交換用部品を取り寄せて対応する場合は、在庫の確認や調達までに1週間程度の時間が必要となるケースもありますが、部品在庫がある場合や汎用性の高いパッキン・配管等の交換で済む場合は、訪問当日に2~3時間程度で作業完了するケースが多いです。東京ガスでは洗面所をはじめとした水漏れのトラブルに最短で当日ご訪問し対応いたします。お困りの際はぜひご検討ください。
修理を依頼する場合の料金の目安
修理費用は、出張費・作業料金・部品代の合計で支払い金額が決まります。作業内容や交換する部品によって料金が異なるため、修理依頼の連絡をした際に、症状などを説明しておおよその料金を確認しておくのがおすすめです。以下、東京ガスの修理費用を紹介します。
- 部品を伴わない調整修理/9,900円
- 各種パッキン交換/9,900円+部品費
- 水栓部品交換/9,900円+部品費
- 給水管交換(フレキ管加工:1m以内)12,100円+部品費
- 排水管つまり/9,900円
注)2024年6月1日現在の情報です。
上記はおおよその目安となる料金です。基本的に見積もり額は実際の状況を確認しなければ料金が設定できませんが、おおよその料金を知りたい場合は、Webや電話で業者に問い合わせてみましょう。東京ガスでは最短で当日訪問可能です。
洗面台で水漏れしたらまずは落ち着いて応急処置をしよう
洗面台で発生する水漏れは、設備やパーツの劣化や破損により発生します。まずは、落ち着いて初期対応を行い、水漏れ箇所を特定しましょう。ナットの締め直しや事故癒着テープを巻くなど、原因に応じて適切な応急処置を行ったら水漏れは一時的に改善します。しかし、応急処置でも改善がみられない場合や、水漏れの規模が大きい場合は、迷わず修理をご依頼ください。
東京ガスでは洗面所のさまざまなトラブルに、最短当日対応します。指定給水装置事業者の確かな技術力が期待できます。洗面台の水漏れにお困りの方は、お気軽にご相談ください。