この記事でわかること
- レンジフードの外し方がわかる!
- レンジフードのファンの掃除方法や掃除の頻度がわかる!
レンジフードのファンの掃除頻度
レンジフードのファンの掃除は、ご家庭の調理頻度にもよりますが、3~4ヶ月に1回以上が望ましいです。少なくとも年に1回の掃除をおすすめします。
このペースで掃除すると、つけ置き洗いのみで汚れが落ちやすく、短時間できれいにできるでしょう。油を多く使う料理を頻繁にするご家庭では、よりこまめな掃除が必要です。
レンジフードのファンの油汚れは、放置すると汚れがこびりついて落としにくくなります。また、油汚れが酸化してファンそのものを傷めてしまう恐れがあるため、定期的な掃除を心がけましょう。
レンジフードのファンの掃除に必要なもの

レンジフードのファンを掃除する際、効率よく作業を進めるためにも、必要なものをチェックしておきましょう。ここでは、レンジフードのファンを掃除する際におすすめの洗剤やあると便利な道具をご紹介します。
おすすめの洗剤
レンジフードの掃除には、アルカリ性の洗剤か中性洗剤を用意しましょう。レンジフードの油汚れは酸性のため、アルカリ性の洗剤を使うと汚れが落ちやすいです。
ただし黒色などに塗装されたファンは、アルカリ性の洗剤だと塗装が剝がれる恐れがあります。心配な場合は、中性洗剤を使うようにしてください。
汚れがひどいときは、つけ置き用の洗剤を使用するのもおすすめです。重曹やセスキ炭酸ソーダをお湯に溶かしてつけ置き洗いをしましょう。アルミ製のファンの場合、アルカリ性の洗剤を使うと腐食する可能性があるので注意してください。
あると便利な道具
レンジフードを掃除する際は、道具を用意しておくと作業がはかどります。あると便利な道具とそれぞれの用途は次の通りです。
- ブラシ:ファンにこびりついた汚れを落とす
- ゴム手袋:手への汚れの付着や洗剤による手荒れを防ぐ
- スポンジ:ファンにこびりついた汚れを落とす
- 大きめのビニール袋:袋の中にお湯をためてファンを入れると洗いやすい
- 洗面器、洗いおけ:つけ置きする際に便利
- 割りばし:固まった油汚れを削り落とす
- 雑巾:水気を拭き取る
こびりついた汚れはブラシやスポンジなどでこすり落とし、それでも頑固で落ちない場合は洗面器やビニール袋を使ってつけ置き洗いをしましょう。
レンジフードのファンの外し方
レンジフードはブーツ型とスリム型の2種類があり、それぞれファンの取り外し方が異なります。故障などのトラブルを防ぐためにも、手順に沿って取り外すようにしましょう。ここでは、種類別にレンジフードのファンの外し方をご紹介します。
ブーツ型(深型)のレンジフード

ブーツ型のレンジフードは、ブーツのような形をしたスタンダードな型です。ブーツ型のレンジフードの取り外し手順は次の3ステップになります。それぞれの手順について、詳しく見ていきましょう。
1.電源プラグを抜く

安全に掃除を行うためにも、レンジフードのファンを取り外す前に、必ず電源プラグを抜きましょう。電源プラグは、レンジフード内の上部にあることが多いです。
プラグを抜く際は、レンジフードが稼働していないか、手元灯がついていないか確認してから抜くようにしましょう。電源プラグを抜いた後も、念のため再度確認し、誤って電源が入らないように注意してください。
2.フィルターを外す

次にレンジフードに設置されているフィルターを取り外します。ブーツ型のレンジフードのフィルターは金属製で、前面または下部に設置されていることが多いです。
まずはつまみを回してロックを解除しましょう。取っ手をつかんで手前に引くか、スライドさせるかすると取り外せます。無理やり引っ張ると破損の原因になるため、慎重に取り外してください。
取り外したフィルターはつけ置き洗いをするため、邪魔にならない場所に置いておきましょう。先に新聞紙を敷いておけば、その場所が汚れません。
3.シロッコファンを外す

フィルターを取り外したら、シロッコファン本体の取り外しです。
ワンタッチ式とねじ止め式があり、ワンタッチ式はロックを解除するレバーやボタンがあります。ファンの中心にあるボタンを押しながらファンを引き抜きましょう。
ねじ止め式の場合は、まずベルマウス(ファンの手前にあるドーナツ状のパーツ)のナットを外します。次にツメをスライドさせるように外し、ファンを押さえながら「ゆるむ」と書かれた方向に固定ネジを回して、ファンをシャフトから引き抜きましょう。
ファンが落下するとケガをする恐れがあるため、両手で慎重に行ってください。
スリム型(薄型)のレンジフード

スリム型のレンジフードは、薄型のフラットな形状で、空気を取り込むための整流板がついているのが特長です。ここでは、スリム型のレンジフードの取り外し手順4ステップについて、詳しく解説していきます。
1.ブレーカーを落とす

スリム型レンジフードを取り外す作業に入る前に、感電事故を防止するため、必ずブレーカーを落とします。キッチンやレンジフードの電源がどのブレーカーにつながっているのか確認し、該当するブレーカーをオフにしてください。
念のため、レンジフードの電源が入らないことを確認してから作業を開始しましょう。
2.整流板を外す

スリム型レンジフードの場合、整流板の取り外しが必要です。整流板は、レンジフードの前面についており、マグネットタイプとレバータイプがあります。
マグネットタイプのものは、マグネットキャッチを外し、ゆっくり整流板を下げ、整流板をフックと一緒に持ち上げながら手前に向かって外しましょう。
レバータイプのものは、整流板を支えながら固定金具のレバーを下げ、ゆっくり整流板を下げます。整流板の位置をフックと合わせて持ち上げながら手前に向かって外してください。
整流板をフックに引っかけた状態で作業すると、落下する恐れがあります。必ずフックから外した状態で掃除をしましょう。
外した整流板は安全な場所に置いておきます。
3.フィルターを外す
整流板を外すと、内部のフィルターが見えるようになります。フィルターは、手前にスライドさせて引き出すと取り外しが可能です。留め具が付いているタイプのものは、留め具を外してから行いましょう。フィルターの固定方式を確認し、丁寧に外してください。
油汚れがひどい場合は、新聞紙などを下に敷いてから取り外すと、周囲が汚れにくくなります。
4.シロッコファンを外す

最後に、シロッコファンの本体を取り外しましょう。ブーツ型レンジフードと同じように、ワンタッチ式とねじ止め式があります。ワンタッチ式のものは、ファンの中央にあるボタンを押しながら引き抜けば取り外すことが可能です。
ねじ止め式はベルマウスのナットを外したあと、ファンを押さえながら固定ネジを回して外します。ファンは重さがあるため、落下しないように支えながら、ゆっくり引き抜いてください。
レンジフードのファンの掃除手順
レンジフードのファンが取り外せたら、油汚れを落としていきます。掃除手順は、つけ置き、汚れを落とす、流水ですすいで乾かすの3つです。それぞれについて、詳しく解説していきます。
【手順1】つけ置きする

取り外したファンは、まずつけ置き洗いで油汚れを浮かせます。
大きめの容器(シンクやバケツなど)に40~50℃のお湯をシロッコファンがつかる程度入れてください。シロッコファンをお湯につけたら、洗剤を加えます。洗剤は重曹(お湯1Lに対して大さじ2~3)やセスキ炭酸ソーダなどのアルカリ性洗剤が効果的です。
塗装剝がれの心配がある場合は、中性洗剤を使用します。お湯1Lに対して10mlの中性洗剤を溶かしてください。
つけ置き時間は汚れ具合にもよりますが、30分~1時間程度が目安です。汚れの落ち具合が悪い場合は、つけ置き時間を長くしてみてください。
【手順2】ブラシやスポンジで汚れを落とす

つけ置きである程度油汚れが浮き上がったら、汚れを落としていきましょう。
古くなった歯ブラシや、細かい部分の汚れを落とせるキッチン用ブラシ、メラミンスポンジなどで、浮き上がった油汚れを丁寧にこすり落とします。ファンの羽根の裏側や細かい溝など、汚れがたまりやすい箇所を中心に、しっかり磨いていきましょう。
こびりついた汚れには、重曹ペーストを塗布してしばらく置いてからこすると落としやすくなります。ただし、力を入れ過ぎるとファンを傷つける可能性があるため、優しく洗うようにしてください。
【手順3】流水ですすぎ、乾かす

最後に流水でしっかりすすぎます。洗剤成分が残らないように、ファンの隅々まで洗い流しましょう。
特に羽根の付け根部分や細かい溝には洗剤が残りやすいので、丁寧に行ってください。すすぎ終わったら、雑巾やキッチンペーパーなどでファンの水分を拭き取ります。サビの原因になるため、水分を残さないようにすることが大切です。
風通しが良い場所に置いて自然乾燥させましょう。完全に乾いてからレンジフードに取り付けることで、清潔な状態を長く保てます。
ファンの掃除効果をより高めるコツ
汚れを落とすときは、図のように「洗剤濃度」「時間」「物理力」「温度」の4つの要素が作用しています。
高い「洗剤濃度」と強い「物理力」で掃除をする際は、お湯の「温度」やかける「時間」の値が小さくてもきれいに汚れを落とせます。しかし、掃除場所や用具を傷めたり、手が荒れたりしてしまうのが懸念点です。
一方、お湯の「温度」を高くし、長い「時間」つけ置きすると、洗剤の濃度を濃くしたり、力を入れてこすったりしなくても、汚れを落ちやすくすることが可能です。
食品の頑固な油汚れはほとんどが50~60℃で軟らかくなります。掃除中にお湯がぬるくなったら、お湯をつぎ足し、汚れが落ちやすい温度をキープしましょう。
レンジフードのファンが汚れる原因と予防法
レンジフードのシロッコファンが汚れる主な原因は、油汚れ・ホコリ・ヤニの3つです。
コンロで油調理をすると、跳ねた油がシロッコファンに付着します。シロッコファンを回すと、室内の空気中に漂う細かなホコリも空気と一緒に取り込まれます。換気扇付近で喫煙する習慣があれば、シロッコファンにヤニ汚れが付着しやすいでしょう。
レンジフードのシロッコファンに汚れが付着するのを予防するためにはフィルターを活用するのもおすすめです。フィルターを使用する場合はホームセンターなどで安価に売っている不織布フィルターの使用は避け、基本的にはメーカーが推奨している純正品の不燃性フィルターを使用するようにしましょう。
レンジフードのファンの汚れが落ちない! そんなときは東京ガスのハウスクリーニング

ハウスクリーニングでは、
プロの手によって、レンジフードの油汚れを徹底的にクリーニングできます。また、部品の取り外しが困難なレンジフードでもできる限り分解し、すみずみまでしっかり洗浄してもらえるので安心です。
特に以下のような方におすすめします。
- レンジフード内部を一度も掃除したことのない方
- レンジフードの煙の吸い込みが弱いと感じる方
- レンジフードのベタつきが気になる方
東京ガスのハウスクリーニングについて詳しく知りたい方は以下よりチェックしてみてください。
レンジフードの汚れが落ちにくくなったら交換の検討を

レンジフードのファンを長期間掃除していないと、油汚れを落とす際に塗装も剝がれやすくなります。塗装が剝がれた状態で使い続けると、傷んだ場所からサビが発生し、さらに汚れが落ちにくくなる原因になります。汚れが落ちにくくなった場合は、新品への交換がおすすめです。
レンジフードはパーツが傷むと異音や故障の原因にもなるため、耐用年数である10年前後を目安に新品への交換を検討しましょう。
レンジフード・ファンの交換を考えているなら|おすすめメーカー
東京ガスがおすすめするレンジフードのメーカーは、富士工業やパロマです。ここからは、各メーカーの代表的なシリーズや機種の特長を紹介します。
おうちの機器なら、東京ガスの機器交換!

レンジフードの交換目安は約10年です。また、メーカーには保有期間を定めている部品もあり、長期間使用の際に修理を受けられないケースもあります。
レンジフードの交換費用は15万円以内に収まることが多いです。10年以上経つと故障の頻度も増えるため、一回の金額は修理の方が安くとも何度も修理を繰り返すよりも新しい機器に交換することをおすすめします。
