浴室暖房乾燥機の法定点検をしないとどうなる?法定点検に関するQ&A

浴室暖房乾燥機の法定点検をしないとどうなる?法定点検に関するQ&A

浴室暖房乾燥機の法定点検をしないとどうなるのでしょうか。 点検をしていない浴室暖房乾燥機は、使用することができないのか、もしくは罰則などがあるのか気になる人もいることでしょう。 今回は、浴室暖房乾燥機の法定点検についてまとめて解説します。

最終更新日:2024年05月17日公開日:2024年05月03日

目 次

この記事でわかること

  • 浴室暖房乾燥機の法定点検をしないとどうなるかわかる!
  • 点検費用や所要時間がわかる!

浴室暖房乾燥機の法定点検をしないとどうなる?

結論から申し上げると、浴室暖房乾燥機の法定点検をしていないとしても罰則はありませんし、特に問題はありません。

これは、2021年8月より浴室暖房乾燥機は特定保守品の対象外となり、法定点検を受ける義務がなくなったためです。
それ以前は、「特定保守製品」として法定点検が義務付けられていましたが、事故率の低さなどから、指定の見直しが行われたのです。

以下のとおり、「特定保守製品」の9品目のうち、7品目がその指定から外れました。

「特定保守製品」として指定されてきた9製品(①屋内式ガス瞬間湯沸器(都市ガス用)、②屋内式ガス瞬間湯沸器(LPガス用)、③石油給湯機、④屋内式ガスふろがま(都市ガス用)、⑤屋内式ガスふろがま(LPガス用)、⑥石油ふろがま、⑦ビルトイン式電気食器洗機、⑧密閉燃焼式石油温風暖房機、⑨浴室用電気乾燥機)のうち、③石油給湯機と⑥石油ふろがまを除く7製品(以下、「除外対象製品」という。)について、特定保守製品の指定から外すこととします。

引用元:消費生活用製品安全法施行令の一部を改正する政令が閣議決定されました (METI/経済産業省)

ただし、長期で使用するためには、点検で安全性に支障がないかを確認するほうが安心です。
2021年8月以前に購入された人で、購入時に所有者登録をしていた場合には、購入から約8年(法定点検の期間)が近づくとメーカーからお知らせのはがきが届きます。
そのタイミングで、点検を行うことをおすすめします。

浴室暖房乾燥機の法定点検に関するよくある疑問を解決!

浴室暖房乾燥機の法定点検は、義務ではなくても実施したほうが安心です。
それでは、実施の際に覚えておくべきポイントや、よくある疑問について紹介します。

法定点検は無料?

法定点検は、有償です。
メーカーによってその金額は異なりますが約1~2万円が相場と覚えておきましょう。

法定点検の流れは?

法定点検の流れは、以下の通りです。

  1. 購入から約8年が経過する(点検時期になる)とメーカーから案内はがきが送られてくる
  2. 点検を申し込む場合には、はがき・電話のどちらかで依頼する
  3. 当日に専門スタッフ立ち合いのもとで点検・チェックをしてもらう

法定点検の所要時間は、設置状況や設置環境によって異なりますが、およそ1時間30分程度で完了します。

点検の結果、もし整備が必要となった場合、有償による整備となります。
内容によっては使用を中止して買い替えをおすすめされることもあるようです。

浴室暖房乾燥機の法定点検は義務ではないが受けたほうがよい

ここまでの内容をまとめます。

  • 浴室暖房乾燥機の法定点検を行わなくても罰則はないし、使用に問題はない(2023年7月現在)
  • ただし、より安全に使用するためには点検をおすすめする
  • 点検は有償で約1~2万円程度かかる
  • はがき・電話で申し込み。所要時間は1時間30分程度

法定点検を行った結果、整備が必要になることもあるでしょう。

浴室暖房乾燥機は、約10年程度で寿命とされています。
長期で使用している場合には、そろそろ交換のタイミングかもしれません。
また、日々の点検でも、異臭がする、異音があるといった不具合が見られるなら新しい浴室暖房乾燥機へ交換・リフォームするのがおすすめです。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます