浴室暖房乾燥機

浴室暖房乾燥機で洗濯物が乾かない原因とは?対処法と干し方のコツも解説

梅雨の時期など、洗濯物がたまってしまい、ついつい浴室暖房乾燥機を使う機会が増えることでしょう。 特に家族が多いと、部屋干し+浴室暖房乾燥機をフル稼働するご家庭も少なくないはず。 でもそんなとき、浴室乾燥でなかなか思うように乾かないことはないでしょうか? 今回は、浴室暖房乾燥機で洗濯物が乾きにくい原因を紹介し、その対策について解説します。 また、ハンガーなどを利用した、衣類の形状ごとの干し方や工夫も合わせて紹介するので、ぜひ実践してみてください。

最終更新日:2024年07月08日公開日:2024年07月08日

目 次

この記事でわかること

  • 洗濯物が乾きにくい原因と対処法がわかる!
  • 浴室暖房乾燥機の効率のいい使い方がわかる!
  • 浴室暖房乾燥機の効果が上がるような洗濯のテクニックがわかる!

浴室暖房乾燥機で洗濯物が乾かない原因と対処法

浴室暖房乾燥機で乾きにくい原因は以下の6つが挙げられます。

  1. 洗濯物の量が多い
  2. 浴室に水分が多い
  3. フィルターが汚れている
  4. 浴室ドアの空気取入口が閉じている
  5. 窓の開けっ放しによる室温の低下
  6. 浴室暖房乾燥機の寿命を超えている

原因と合わせて対処を、それぞれ解説します。

洗濯物の量が多い

わかりやすい原因ですが、ついつい洗濯する量が増えてしまうことがあります。
洗濯物の量が多いと、浴室の湿度が上がってしまい、密集することで空気の循環も悪くなるため、乾燥しにくい状態になってしまいます。
量が多くなった場合は、1時間ごとに向きを変えたり干す位置を変えたりすると効果的です。
乾きにくい衣服など、どうしても乾かしたいものに厳選し、緊急性のないものは通常の室内干しをするなどして使い分けるといいでしょう。

浴室に水分が多い

浴槽にお湯がたまっていたり、浴室内の水滴が多かったりすると湿度が高くなるので乾きが悪くなります。
浴槽のお湯が残っているなら、水を抜くかフタをするといいでしょう。
また、浴室内の水分を拭き取っておくことで、より効率的に浴室乾燥ができます。
洗濯物を干す数時間前に、掃除や拭き取りを済ませておき、自然乾燥させておくと効果的です。
しっかりと換気をして、浴室内の湿度を下げてから浴室乾燥を行いましょう。

フィルターが汚れている

フィルターが汚れていると、乾燥の効率が悪くなります。
理由としては、フィルターの吸気口がほこりなどで詰まってしまい、うまく空気を循環できなくなるからです。

それだけでなく、カビのようないやな匂いの原因になるので注意が必要です。
少なくとも月1程度は、ホコリを掃除機で吸い取り、半年に一度は水洗いをすることをおすすめします。
フィルター汚れがひどい場合、中性洗剤を使うことで、よりきれいに掃除することができるので試してみてください。

浴室ドアの空気取入口が閉じている

浴室ドア下部などにある、空気取入口(ガラリ)が閉じていたり、ホコリで目詰まりしていたりすると乾燥がうまくできなくなります。
浴室暖房乾燥機のフィルター同様、うまく空気を循環できなくなるのが原因です。

ついつい見逃しがちなガラリは、こまめに掃除することを心がけましょう。
日々の換気効率も下がってしまうため、浴室の湿度が高いと感じた際は、ガラリの目詰まりを疑ってみてください。

窓の開けっ放しによる室温の低下

冬に扉や窓が開きっぱなしにしていると、室温が下がるため、乾きにくくなります。
せっかく暖かい空気を循環させて、乾燥しているのに、冷たい空気が入ってしまうと台なしです。
浴室内の温度を上げるためにも扉はしっかり閉めましょう。

浴室暖房乾燥機の寿命を超えている

浴室暖房乾燥機が寿命を迎えていると、乾燥しにくくなります。
下記のような状況であれば、故障している可能性もあるため、修理や交換を検討しましょう。

  • 設置後8年以上が経過している
  • 洗濯物を乾かす目安は2~4時間ほどだが、これを大幅に超えても乾かない
  • 電源が入りにくかったり、異音がしたりする

浴室暖房乾燥機の寿命は10年といわれることが多いため、8年を経過したころから、こまめなチェックをしておきましょう。

浴室暖房乾燥機で洗濯物は何時間で乾く?使用時間の目安とは

2024年07月08日

浴室暖房乾燥機で洗濯物は何時間で乾く?使用時間の目安とは

浴室暖房乾燥機を使用して洗濯物が乾く時間は2〜4時間が目安です。 ただし、気温や湿度、浴室暖房乾燥機のメーカーなど環境によって大きく異なります。 本記事では、浴室暖房乾燥機を使用する時間の目安がどのように変わるのか。 また、乾燥時間を短縮する方法や外干しとの時間比較など、網羅的にまとめています。 最後には、気になる光熱費についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

浴室暖房乾燥機で洗濯物が乾かないときの工夫・コツ

浴室暖房乾燥機で洗濯物が乾かないときの工夫・コツ

せっかく浴室暖房乾燥機を使っているのに、乾いていない洋服があるといやになってしまいます。
そんなときは、まずはここから紹介するテクニックを試してみてください。
明日からできる手軽なものばかりです。

洗濯物同士の間隔をあけて干す

浴室乾燥の効率を上げるためには洗濯物同士の間隔が大切です。
空気の通り道を作ることで、乾燥の効率が上がります。
洗濯物同士は5〜10cmほどの間隔を保つ必要があり、浴室の広さによって洗濯物の量を調整してください。
多くなってしまった場合には、優先的に乾かしたいものを浴室、それ以外は室内干しと分けるとよいでしょう。

厚手のものは吹き出し口の真下に干す

浴室暖房乾燥機の吹き出し口の真下は、暖かい空気がダイレクトに当たるため、乾きにくいものを配置するといいでしょう。
特に厚手の洋服やバスタオル、ジーンズなどを干すのがおすすめです。
逆に、乾きやすい薄手の肌着や下着などは、多少吹き出し口から離れていても乾くので、種類によって配置を換えるのがポイントです。

アイテムごとに干し方を工夫する

洗濯物を干す間隔や配置する工夫を紹介しましたが、ここからはアイテムごとの干し方の工夫を紹介します。
ハンガーの意外な使い方や特に場所をとるバスタオルの効率的な干し方もあり、今まで乾きにくかったバスタオルやジーンズが早く乾くようになるでしょう。

バスタオル

バスタオルの効率的な干し方

バスタオルは大きさや形状から、干すスペースをとりがちなので厄介なものです。
ですが、下記のような乾かし方や工夫をすることで、乾き方が劇的に変わります。

  • ふりさばいてから干す
  • 厚手なので風の通りやすい中央に干す
  • ハンガーを使う場合は、ハンガーの上からタオルをマントの様に羽織らせて、洗濯バサミで真ん中を留めると場所をとらず、移動もさせやすい
  • 角ハンガーを使用する場合は、上記イラストのように囲むように干す

シーツなどの大きい洗濯物でも代用できるので、実践してみてください。

ジーンズ

ジーンズの効率的な干し方

分厚いジーンズもなかなか乾かないので、浴室乾燥するのも厄介なものです。
ジーンズに関しては、中までしっかり空気の通り道を作れば、比較的乾きやすくなります。

ハンガーを2本使い、筒状に干すことで空気の通り道を確保しましょう。
さらに裏返すことで、乾きにくいポケットも乾きやすくなります。
なお、厚手のスカートなどでも同じ方法が役に立ちます。

シャツ

シャツの効果的な干し方

シャツを干す場合、一番上のボタンを閉めて襟を折りたたんで干すのが一般的です。
しかし、えりを立て、ボタンを外して干した方が、空気と触れる面積が増えて乾くのは早くなります。
特に、一人暮らしのサラリーマンの方は、毎日着ることが多いので、今回の方法をおすすめします。

浴室の窓やドアを数センチだけ開ける

空気の循環をよくするために、浴室の窓やドアを小さく開けると、乾燥効率が上がります。
ですが冬場は、気温がグッと下がるため、開けすぎには注意しましょう。

窓を開けすぎて室温が低下しすぎると、むしろ乾きにくくなってしまいます。
気温や湿度を考慮し、開けるとしても数センチにしておくといいです。

サーキュレーターを併用する

サーキュレーターを併用すると、空気がより循環するため、洗濯物が効率的に乾きます。
また、サーキュレーターの風を直接当てることで、より乾燥時間を短縮することも可能です。
今では、充電式タイプや電池式のサーキュレーターも販売されているので、お手軽に浴槽に持ち運ぶのもそう難しいことはないでしょう。
また、サーキュレーターを併用し、浴室暖房乾燥機の稼働を抑える(風量や温度)ことで、電気代の節約にもなるため一石二鳥になります。

浴室暖房乾燥機が乾かないときの原因と対処法まとめ

浴室暖房乾燥機でなかなか洗濯物が乾かないときの原因について、当てはまるものがありましたでしょうか。

また、その対処法として紹介した工夫や干し方をぜひ実践してみてください。
洗濯物を干すには、間隔が重要であり、空気を循環させるための環境作りも大切です。
また、湿度を下げ、室温を暖かく保つためにも浴室やその周りの環境に気を遣うことも忘れずにいましょう。

最後になりますが、浴室暖房乾燥機の寿命は約10年です。
使用開始から8年以上たつと、さまざまなところに異常をきたす可能性が上がります。
浴室暖房乾燥機の効き目が悪くなってきたと少しでも感じたら、修理依頼や交換を検討することをおすすめします。

  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます