キッチンのリフォーム

キッチンリフォームは住みながらでも可能?工事中の生活や業者との関わり方について解説

キッチンのリフォームを考えている際によくある悩みが「住みながら、生活しながらリフォームができるのか?」というものです。実はキッチンリフォームの大半は、住みながらの工事が可能です! 今回は、住みながらキッチンリフォームをする際の注意点や、住みながらキッチンリフォームが”できない”場合について解説しています。 工事期間中の生活や業者との関わりについても説明するので、気になる方は参考にしてみてください。

最終更新日:2024年07月08日公開日:2024年07月08日

目 次

キッチンのリフォームは住みながら可能か?

キッチンリフォームの多くは、住みながら進めることが可能です。
それでは、住みながらキッチンリフォームができるケース、できないケースについて見ていきましょう。

住みながらリフォームが可能なケース

住みながらリフォームができるのは、限られたスペースの工事です。
キッチンのみのリフォームの場合、家屋の一部をリフォームするので、生活しながらリフォームを進められます。

住みながらキッチンリフォームには、以下のようなメリットがあります。

  • リアルタイムで工事の進捗確認がしやすい
  • 必要に応じてリフォーム内容の確認ができるので希望どおりの仕上がりになりやすい
  • 防犯上でも安心ができる

リフォームをする側としては、嬉しい部分が多いでしょう。

住みながらリフォームが不可能なケース

住みながらのキッチンリフォームが行えないケースはやや限られていますが、以下のようなものがあります。

  • 水回りの大規模な改装が必要な場合
  • キッチンスペース以外にも施工をする場合

これらの場合、解体工事の規模が大きく、激しい振動や騒音が発生する可能性があるため、住みながらのリフォームに向きません。

また、長期間水が使えない、騒音で日中の生活が難しいなど、日常生活に影響を及ぼす可能性もあります。
そのような場合には、工事中に仮住まいを借りておくことを検討するのも1つの手段です。

キッチンのリフォームの間の生活

キッチンのリフォームの間の生活

キッチンのリフォーム中は、基本的にキッチンを使うことができません。

そのため、キッチンスペースに必要な家具があるという場合、リフォームの期間中に他の場所へ移動する必要があります。
こちらは業者に相談すれば、一緒に移動をしてくれます。

また、どうしてもキッチンを使いたいという場合には、キッチンを別の場所に仮設する方もいます。(別途費用が必要)

ここからは、キッチンリフォーム中の普段の生活がどうなるかご紹介します。

食事

やはり、キッチンリフォームで一番影響を与えるのは食事です。
リフォーム中は、解体などの作業で発生したほこりや、排水管からの臭いが、工事をしていない時間帯でも気になる場合があります。

そのため、食事の場所はリフォームをしているところから離れた場所に確保すると良いでしょう。

外食やお弁当で済ませる

リフォーム期間中は、家の中に知らない人がいる状態になるため、落ち着かないことも多いです。

特に調理をする場合には、時間や臭いなどを気にして、なかなか思うように作業をすることができないこともあります。

そのため、工事中は料理もお休みと割り切ってしまい、外食で済ませたり、弁当を買って乗り切る方も多いです。

不慣れな場所や状態で調理をするよりも、この期間は思い切って料理をお休みするのも一つの方法です。

卓上用の調理器を利用する

リフォーム期間が長くなる場合には、卓上用の調理器を使うと良いでしょう。

また、着工前に冷蔵庫やテーブルなど必要なものを近くに移動してもらうことで、なるべく不便のない状態で調理ができるようになります。

ただし、洗い物ができないという点は注意です。
キッチンを別のところに仮設しない場合、リフォーム期間中はシンクを使うことができません。
割り箸や紙皿など、洗い物が出ないような工夫を心がけてください。

日常の生活

ここまでは、キッチンが使用できない間の食生活について紹介しましたが、それ以外の日常の生活に関しても多少なりとも影響があります。
リフォーム期間中に気を付けたいその他の部分を解説します。

ライフラインが止まる期間がある

キッチンリフォームには水道や電気が絡む工事もあるため、一時的に水道や電気が使えないタイミングが出てしまいます。

いざというタイミングで水道が使えなかったり、PC業務や通信などで大切な作業している最中に停電になってしまうと非常に困りものです。

そのため、断水する場合や停電になる場合には、事前に施主にその旨の報告をして、許可を得てから作業に進むことがほとんどです。
リフォーム工事を進める前に全体スケジュールを業者と確認し、断水や停電が起きる日程をしっかり把握しておけば、準備やスケジュール調整もできるため、覚えておきましょう。

リフォーム中はどこにいたらいい?

住みながらリフォームをしている際に意外に困るのがどこに居れば良いのかです。

おすすめは家の中で、リフォームをしているスペースの近くにいることです。
家の中にいることで工事の過程を見守ることができますし、近くにいることで業者からも声をかけやすくなります。

リフォーム工事の場合、工事を進めていく中で施主と相談したい場面もあります。
そのようなときに、遠くの部屋の中にいるとなかなか声もかけにくくなってしまうので、その点からも近くにいる方が良いでしょう。
なお、工事中に家を空けて留守にしたいという場合には、業者に声をかけておくことを忘れないようにしてください。

また、「業者さんにお茶出しをしなければならないのか」と気にされているお客様も良くいらっしゃいます。
業者へのお茶出しは、気にする必要ありません。
お茶出しはお客様の負担になってしまうこともあるので、お断りしているという業者もいます。

防犯上の対策

リフォーム工事期間中は、窓や玄関の鍵が空いている状況が増える上、複数の業者が頻繁に出入りします。
そのため、貴重品の管理や防犯対策が必要になります。

基本的に貴重品は現場付近には置かず、目の届くところに置くか、常に身につけておくようにしましょう。
また、定期的に現場に顔を出すことで、防犯上の安心感が増すだけでなく、工事の状況や進捗が確認できます。

犬は猫などペットのストレス

犬や猫などのペットを飼っている場合には、ストレスに注意が必要です。

動物は、人間以上に他人の存在に敏感に反応するため、長期間自分の家に他人がいる状況にストレスを感じてしまいます。

ストレスの影響がひどいと、食欲がなくなり、病気になってしまうという話もあります。
まずは、極力ペットにストレスを与えないようにする方法を業者と事前に打ち合わせておきましょう。

また、ペットが現場を走り回るなど、工事の邪魔にならないように配慮する必要があります。
食事の時間やトイレなどは事前に業者に伝えておいた方が対策も講じやすくなるでしょう。
ペットのストレスが心配という場合には、ペットホテルの利用も手段です。

住みながらキッチンリフォームする流れ

住みながらキッチンリフォームする流れ

住みながらキッチンリフォームをする上で、どのような流れで工事が進んでいくのか、事前に把握しておくことは、その期間中の生活を考える上で大切です。

実際のキッチンリフォームは概ね以下のような流れで進んでいきます。

  1. 養生
  2. 既存キッチン解体、撤去
  3. 給排水、電源配線工事
  4. 下地工事、その他補強工事
  5. 新規キッチン搬入、組み立て
  6. 給排水、電源接続
  7. クリーニング

工事の日数はリフォーム工事の内容によって変わります。

キッチンのみの交換程度であれば1~2日で完了しますが、壁や床の張り替えを行う場合には5〜10日、レイアウトの変更や大規模な水回りの変更がある場合には2週間〜1ヶ月程度の工期がかかります。

必ず業者より工程表を提出してもらい、目安の日程を確認するようにしましょう。

住みながらリフォームするのに向かないご家庭

住みながらのリフォームは非常にメリットが多いですが、必ずしも全てのご家庭におすすめできるとは限りません。
ここでは、住みながらのリフォームに向かないご家庭を紹介していきます。
こちらに当てはまるご家庭は、事前に懸念事項として業者と相談するのが良いでしょう。

昼間は家に誰もいない

リフォームは昼間のうちに行われるため、昼間はお仕事で家に誰もいないようなご家庭だと、住みながらのリフォームは現実的ではありません。

また、土日のみの工事を希望する場合、工期が短い工事ならできますが、大規模なリフォームとなると、時間も費用も余計にかかってしまうことも注意が必要です。

さらに、昼間家に誰もいない状況というのは、防犯上のリスクが伴います。
実際にリフォーム業者に鍵を預けて工事を進めてもらうケースもありますが、よほどの信頼関係がなければ、任せることができません。
仮に元請の方との信頼関係は築けていたとしても、それ以外の業者も出入りするので全て信頼をするのも難しい話です。

昼間に家に誰もいない場合、生活拠点を別に移してリフォームを進めるのも良いでしょう。

ハウスダストアレルギーのある方がいる

リフォーム工事を行うと解体時や搬入搬出などの際にほこりやゴミが舞います。
どれほど丁寧に養生をしていても空気中のちりについては防ぐことが難しいです。

そのため、ハウスダストアレルギーのある方がいると症状が出やすくなってしまいます。
工事中に発生するほこりやゴミは、工事が終わった後もしばらく空気中を漂うため、生活に支障をきたしてしまう可能性があります。

ハウスダストアレルギーや、気管支の弱いお子様、ご家族がいるご家庭は、リフォーム期間中は仮住まいに移住することも検討してみてください。

他人に気を使いすぎる

リフォーム工事は、様々な業者が自分の家を出入りするため、他人に気を使いすぎる場合、精神的な負担が大きくなってしまいます。

食事やトイレのタイミングに気を使ってしまったり、出掛けたいのに出掛けにくくなることが考えられます。

他人と一緒にいるのが苦手な人だとストレスにつながってしまうため、気になる場合には、住みながらのリフォームは避けるようにしましょう。

不便さが気になる

リフォームをしている期間、いつもなら日常生活で使用していたにも関わらず、使えないというものが増えます。
そのため、どうしても不便さを感じる機会が出てしまいます。

多少の不便さを気にせずに生活できる方にとっては問題ありませんが、その不便さが気になって仕方ないとなると、住みながらのリフォームは大きなストレスになりかねません。

リフォーム期間中の生活についてどのような不便が起きるかは、工事内容によりますので、打合せの際に業者に確認しておくと良いでしょう。

荷物が多い

キッチンリフォームを行う場合、キッチンにある荷物の移動の他に、キッチンの代わりになるスペースの荷物移動が必要です。

そのため、家具や荷物が多い場合には、荷物の移動が負担となり、生活に不便が出てしまうでしょう。

住みながらのキッチンリフォーム前にしておくべきこと

住みながらのキッチンリフォーム前にしておくべきこと

住みながらキッチンリフォームをする上で、事前にしておくべきことにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは事前にしておくべきことを3つご紹介します。

スケジュールを把握して工事期間中の生活を考える

リフォーム工事を行う前に必ず業者から工程表をもらいましょう。
工程表を事前にもらっておくことで工事期間中の全体スケジュールを確認することができます。

特にキッチンリフォームにおいては停電や断水が伴う作業もあるため、事前に把握しておく必要があります。

また、工事スケジュールを把握しておくことで、外食・中食の期間も分かるため、卓上調理器などを用意すべきかどうかも考えられます。

キッチンに置いてあるものを片付けておく

キッチンのリフォームは、既存のキッチンを解体して撤去することからスタートします。

そのため、キッチンの調理器具などが残った状態になっていると片付けてから工事を進めることになるため、非常に効率が悪いです。

工事をスムーズに進めるため、キッチンに置いてあるものは事前に片付けておくと良いでしょう。

また、リフォームが始まると日中は工事が行われているため、もし、リフォームをしている空間に必要なものを置いてしまうと取りに行くことは難しいです。
事前に必要なものは別な場所に移動しておき、現場を整理しておきましょう。

ご近所さんに挨拶をしておく

リフォームには、業者の出入りや騒音などがつきものです。
そこで、騒音が出る日にちや、車の出入りが頻繁になる日にちを事前に近所の方に知らせておきましょう。

もし、挨拶を忘れたまま工事が始まると、ご近所トラブルに発展する恐れがあります。

やり方が分からない場合や、不明な点がある場合には施工業者に相談して一緒に挨拶をしてもらうのも良いでしょう。

キッチンのリフォームは住みながらでも可能!

今回はキッチンのリフォームを住みながらおこなうメリットとデメリット、また、住みながらリフォームが出来る状況と好ましくない状況について詳しく紹介しました。

基本的にキッチンのリフォームは住みながら行うことができ、メリットも非常に大きいです。
特に希望通りの工事がおこないやすい点や、防犯上のメリットについては魅力的でしょう。

多少の不便は出てしまうかもしれませんが、生活拠点は変わらないため、日常生活に与える影響は少なくすみます。
しかし、昼間に家にいない場合や、他人がいるのが苦痛な方にとっては住みながらのリフォーム工事にはリスクが伴います。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

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