キッチンの水漏れ・シンク下の水漏れの原因は? 解決策や応急処置・対処方法を解説

キッチンの水漏れ・シンク下の水漏れの原因は? 解決策や応急処置・対処方法を解説

キッチンやシンク下の水漏れの原因は、部品の劣化やナットの緩み、詰まりなど複数あります。また、箇所によって原因や対処法にも差が出るので、まずは原因や箇所を追及し、それぞれに適した対処を行いましょう。DIYで対処できないと思ったらプロに依頼するのがおすすめです。

最終更新日:2025年03月27日公開日:2025年03月27日

目 次

この記事でわかること

  • キッチンの水漏れ箇所の特定方法がわかる!
  • キッチンの水漏れの原因・対処方法がわかる!
  • プロの業者に修理を依頼する方法がわかる!

キッチンの水漏れ箇所の特定方法

キッチンの水漏れ箇所は、蛇口付近かシンク下の2つに大別されます。水漏れがひどい場合は、蛇口やシンク下の水道からぽたぽたと雫が垂れてくるので、一目見れば簡単に判別可能です。

シンク下の場合は、配管の根元やキャビネットの土台部分に触れて確認するのも有効な手段です。該当部分が湿っていたり、水がたまったりしているときは水漏れを疑いましょう。

水漏れの大まかな場所がわかったら、具体的にどの箇所から水が漏れているのかチェックします。キッチンで水漏れが起きやすい箇所は以下の通りです。

蛇口付近の主な水漏れ箇所

  • 蛇口の先
  • レバーの根元
  • スパウト
  • 蛇口の根元


シンク下の主な水漏れ箇所

  • 給水管・給湯管の接続部
  • 排水トラップと排水管の接続部
  • シンク

以上の箇所を念入りにチェックし、接続部の緩みはないか、ホースに穴が開いていないかなど、異常の有無を確認しましょう。

【部分別】キッチンの水漏れの原因・対処方法

【部分別】キッチンの水漏れの原因・対処方法

キッチンの水漏れの原因や対処方法は部位によって異なります。水が漏れている箇所を特定したら、原因に合わせて適切な対処を行いましょう。

ここでは部位別にキッチンの水漏れの対処方法を解説します。

蛇口(パイプ)の先

蛇口の先端に原因がある場合、コマパッキンと呼ばれる部品の劣化が考えられます。コマパッキンとはレバー(ハンドル)の下にある部品のことで、水量を調節する役割を担う部分です。

このコマパッキンは樹脂製で劣化しやすいので、古くなったら新しいものと交換する必要があります。

コマパッキン

応急処置方法

蛇口の先端から落ちる水滴はシンクの中に落ちることが多いので、防水対策は必要ありません。ただ、水が漏れ続けると水道代がかさむので、しばらく水道を使わない場合は面倒でもシンク下の止水栓を閉めておいた方がよいでしょう。

対処方法

コマパッキンの交換方法は以下の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. ハンドル下部のナットをモンキーレンチで反時計回りに緩め、取り外す
  3. ピンセットなどを使ってコマパッキンを取り出す
  4. 新しいコマパッキンに交換する
  5. 部品を元に戻し、止水栓を開ける

ハンドルの種類によってはマイナスドライバーを使うこともあるので、必要に応じて準備しましょう。なお、水栓によってはコマパッキンではなくエスコマと呼ばれる部品が使われていることもあります。エスコマの場合は分解可能なので、エスコマのパッキンのみ交換すればOKです。

蛇口のレバー

蛇口のレバーに原因がある場合、レバー内部にある三角パッキンまたはカートリッジの劣化が考えられます。

三角パッキン

三角パッキン

応急処置方法

水道を使わない場合はシンク下の止水栓を閉めておきます。水道を使用中は、水栓の根元に水が滴っていくので、根元の周辺にタオルを巻いておくとよいでしょう。

対処方法

レバーの三角パッキンまたはカートリッジを交換する方法は以下の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. レバーを外す
  3. 内部にある古い三角パッキンまたはカートリッジを取り出し、新品と交換する
  4. 部品を元に戻して止水栓を開ける

なお、レバーの外し方は単水栓と混合水栓で異なります。前者の場合、ハンドル中央にあるビスをドライバーで緩めてカバーを外した後、ハンドル下のナットをレンチで回して取り外します。

一方、混合栓の場合はレバーの根元にあるネジをドライバーで緩めてレバーを引き抜いた後、ナットを緩めて取り外し、カートリッジを交換しましょう。

蛇口のスパウト部分

蛇口のスパウトに原因がある場合、スパウト内部のパッキンの劣化か、あるいは接続部分の不良が考えられます。

応急処置方法

スパウトの水漏れは根元付近から起こる場合が多いので、使用中はタオルなどを巻いて下部への滴りを防ぎましょう。水道を長時間使用しない場合は止水栓を閉めておくと水道代の節約になります。

対処方法

まずはスパウトの接続ナットが緩んでいないか確認しましょう。緩みがある場合はモンキーレンチで締めるだけで対処できる可能性があります。

問題が解決しない場合は、以下の手順でパッキンを交換してみましょう。

  1. 止水栓を閉める
  2. モンキーレンチで接続部分のナットを外す
  3. パッキンを新品に交換する
  4. 部品を元に戻して止水栓を開ける

パッキンを交換しても水漏れが解消されない場合は、スパウトそのものが劣化している可能性があるので、2でナットを外したら、スパウトそのものを取り外して新品と交換しましょう。

蛇口の根元

蛇口の根元に原因がある場合、取付部のパッキンが劣化している可能性があります。

応急処置方法

水道を使用中は、水漏れ箇所にタオルなどを巻き、根元が水浸しになるのを防ぎます。水道を使用しない間は小まめに止水栓を閉め、水漏れの被害を最小限に抑えましょう。

対処方法

蛇口の根元にあるパッキンの交換手順は以下の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. ハンドル上部のビスまたはレバー根元のネジを緩め、ハンドルやレバーを取り外す
  3. ナットを緩めてスパウトを取り外す
  4. 水栓本体から古いパッキンを外し、新しいものと交換する
  5. 部品を元に戻し、止水栓を開ける

単水栓と混合栓ではスパウトを取り外すまでの手順が若干異なるので、注意しましょう。

蛇口の水漏れ

2025年03月21日

蛇口の水漏れを自分で修理する方法とは?原因や対処方法をご紹介

蛇口でよくあるトラブルの一つとして挙げられるのが、水漏れです。蛇口をしっかりと閉めたにもかかわらず、蛇口のさまざまな部分から水漏れが止まらないトラブルを経験した方も多いのではないでしょうか。 本記事では、蛇口の水漏れの原因やご自身で対処する方法を詳しく解説します。ご自身で対処する際の注意点や修理が必要なパターンもご紹介するので、水漏れでお困りの方は併せてご覧ください。

シンク下の給水管・接続部分

シンク下 給水管

シンク下にある給水管や給湯管、および接続部分に原因がある場合、ナットの緩みか、あるいはパッキンの劣化が考えられます。

応急処置方法

水漏れが発生している箇所にタオルを結びつけておくと、土台の水濡れを予防できます。念のため、土台にもタオルや雑巾を敷いておくとより安心です。

また、修理するまでは止水栓を小まめに開け閉めし、なるべく水漏れの被害を防ぎましょう。

対処方法

ナットが緩んでいる場合は、モンキーレンチを使って締め直します。きつく締めすぎるとナットが摩耗したり、破損したりする原因になるので注意が必要です。ナットを締め直しても改善されない場合は、パッキンの交換を試します。

パッキンの交換手順は以下の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. 給水管・給湯管のナットをモンキーレンチで緩めて外す
  3. 内部のパッキンを取り出し、新しいものと交換する
  4. ナットを締め直し、止水栓を開ける

シンク下の排水管・排水トラップ

排水トラップ

シンク下の配水管・排水トラップに原因がある場合、排水トラップのパッキンの劣化か、ナットの緩み、排水パイプの抜けなどが考えられます。

応急処置方法

接続部や排水トラップにタオルを巻いたり、排水トラップの下にタオルを敷いたりして水濡れを防止します。排水トラップは排水管より太いので、やや長めのタオルを使うとよいでしょう。水道を使用しないときはなるべく止水栓を閉めることを心がけるとなお安心です。

対処方法

まずシンク下の排水トラップと、排水管をつなぐ接続部のナットに緩みはないかを確認します。緩みがある場合は排水トラップを片手で押さえながら、ナットを素手で時計回りに回して締めましょう。緩みがない場合は、排水トラップのパッキン劣化を疑いましょう。

パッキン交換の手順は以下の通りです。

  1. 止水栓を閉める
  2. 排水トラップの下にタオルを敷く
  3. 排水トラップの固定ナットを素手で緩めて外す
  4. 排水トラップ内部の古いパッキンを取り出し、新しいものと交換する
  5. 部品を元に戻し、止水栓を開ける

排水トラップには水がたまっているので、水がこぼれ落ちないよう、あらかじめタオルを敷いて養生しておきましょう。

パッキンを交換しても直らない場合は、床下排水につながる排水パイプに抜けがないかどうかチェックします。排水パイプの抜けは、排水管の詰まりによって汚水が逆流し、その圧がかかったことで発生するケースがほとんどです。そのため、排水管の詰まりを解消する必要がありますが、長い排水管のどこで詰まりが発生しているのか特定するのは困難です。

詰まりが発生している場所によっては特殊な器具が必要になることもあるので、排水管の詰まりに原因がある場合はプロの業者に任せた方がよいでしょう。

シンク自体

シンクそのものに原因がある場合、サビや亀裂が入っているか、あるいはコーキング材が劣化している可能性があります。

応急処置方法

水漏れの被害がどこに発生しているかをチェックし、濡れた部分にタオルなどを敷いて養生します。また、亀裂や穴が開いている部分は応急処置として防水ビニールテープなどを貼っておくという方法もあります。

対処方法

シンク 応急処置

サビはメラミンスポンジや重曹などを使って落とすことが可能です。サビを放っておくと腐食が進み、防水機能が低下して水漏れが起こりやすくなるので、サビは小まめに落とすようにしましょう。

一方、亀裂が入っている場合、軽度なものなら補修剤で対処することが可能です。まず亀裂の部分のサビや汚れを落としてキレイにしたら、補修剤のパテを適量取り、亀裂した部分に盛っていきます。隙間が空いているとそこから水が漏れてくるので、パテは念入りに盛り付けましょう。あとは丸一日放置すればパテが固定し、亀裂を埋められます。

なお、亀裂が大きい場合は補修剤では対処しきれないので、プロの業者に修理してもらうか、場合によってはシンクそのものを交換することも検討しましょう。

また、シンクと流し台の継ぎ目に充填されているコーキング材が劣化していることもあります。コーキング材はシンクと流し台の間に生じる隙間を埋める役割を果たしているため、劣化すると隙間から水が漏れてしまう恐れがあります。コーキング材は古いものを撤去し、新しいものに打ち換えることが可能です。

基本的な手順は以下の通りです。

  1. 古いコーキング材をカッターとペンチで剥ぎ取る
  2. 継ぎ目の両サイドにマスキングテープを貼って養生する
  3. プライマー(下塗り材)を塗る
  4. コーキング材を充填し、ヘラを使って表面をならす
  5. マスキングテープを剥がし、コーキング材が固定するまで放置する

以上が基本的な手順ですが、コーキング材をキレイに、かつしっかり密着させて仕上げるのは簡単なことではありません。うまくできない場合はプロの業者に依頼することをおすすめします。

キッチンの水漏れを自分で修理できる場合

前の章でも説明したように、軽いトラブルであれば、ご自分で修理することも可能です。例えばパッキンの交換、ナットの締め直しなら、モンキーレンチやドライバーだけで修理できるので、DIYで対処できるでしょう。

キッチンの水漏れ原因がわからない場合は修理を依頼する

「修理の仕方がわからない」「部品がうまく外れない」「どこから水が漏れているか特定できない」などの理由で、ご自分で修理するのが難しいと思ったら、プロの業者に症状を伝えた上で、修理や交換を依頼しましょう。無理に作業を決行すると、部品が壊れたり、接続不良で症状が悪化したりする原因になるので要注意です。

ここではキッチンの水漏れ修理を業者に依頼する際にチェックしたいポイントを紹介します。

修理を依頼する場合の判断基準

ここでは、修理を依頼する場合の判断基準について詳しく解説します。業者に修理を依頼するべきか迷ったときは、以下の基準を踏まえて考えましょう。

  • 水漏れの原因がわからない
  • 交換したい部品が外れない
  • 修理に不安がある
  • センサー式蛇口が水漏れしている

業者に修理を依頼するべきか悩んでいる方は、ご自身がそれぞれに該当するかどうかを確認してみてください。

水漏れの原因がわからない

水漏れの原因がわからない場合は、部品や工具の準備も難しくなります。やみくもに修理すると、水漏れの状態が悪化しかねません。そのため、水漏れの原因が見当もつかない場合は、ご自身で修理をするのは諦めて修理をご依頼ください。

自分で修理できるかどうかの判断基準については、こちらの記事でも紹介しています。水漏れの状態や修理の工程を照らし合わせながら、自分で水漏れの原因を特定できそうか確認してみてください。

水漏れのトラブルが発生した時にやるべきことと原因別の修理方法を解説!

2025年03月21日

水道・蛇口の水漏れトラブルが発生した時にやるべきことと原因別の修理方法を解説!

水漏れは気づかないうちに急に発生します。いつもより水道料金が高くなっていたり、水道を使っていないのに水道メーターが動き続けていたりする場合は水漏れを疑いましょう。 初めて水漏れに遭遇すると慌ててしまいますが、落ち着いて対応しましょう。本記事では、水漏れトラブルが発生した時にまずやるべきことと水漏れの原因別の修理方法について詳しく解説していきます。

交換したい部品が外れない

交換したい部品が外れない場合も、修理を依頼するのが望ましいです。設置から長期間経過している部品は、サビなどが原因で簡単に部品を取り外せないことがあります。

部品が外れない場合は専用の工具が必要となり、無理に外そうとすると破損の原因となります。従って、部品が外れないときは修理をご検討ください。

修理に不安がある

ご自身で修理をするのに不安がある場合も、専門業者への依頼がおすすめです。水まわりの修理は一度行った方であればスムーズにできるものの、未経験の方が始めるには工具をそろえるところから始める必要があります。力の加減がわからなかったり、原因を特定できなかったりすると、適切に対処できない可能性があります。

しっかり水漏れを修理するためにも、少しでも不安があるときは修理をご相談ください。

センサー式蛇口が水漏れしている

センサー式蛇口が水漏れしている場合は、修理をご依頼ください。センサー式蛇口の水漏れは水栓の部品による劣化の他、センサーの汚れやエラー、ダイヤフラムポンプの不具合など、さまざまな原因が考えられます。中でもダイヤフラムポンプの不具合は、対応に専門知識が必要となり、個人での作業は困難です。無理に修理しようとすると、かえって状態が悪化しかねません。

修理を依頼する場合の作業時間の目安

修理にかかる時間は、トラブルの内容や作業内容によって異なるので一概にいえませんが、キッチンの水まわりの簡単な部品交換や詰まり解消であれば、およそ60分程度で完了するケースが多いようです。より詳しい時間を知りたい場合は業者に症状を伝えた上で、どのくらいかかるか尋ねておくとよいでしょう。

東京ガスでは最短で当日に駆けつけ、作業を行うことも可能です。今すぐ水まわりのトラブルを解決したい方はご相談ください。

修理を依頼する場合の料金の目安

水まわりの修理費は、出張費・作業費・部品代の合計です。出張費や作業費の規定は業者によって異なる他、部品代は部品の種類やグレードによって差が出るので、詳細は業者に問い合わせましょう。

東京ガスにおけるキッチンの水漏れやつまりなどの修理料金は、以下のページからご覧いただけます。修理料金の目安としてご覧ください。

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東京ガスの修理サービス
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キッチンやシンク下の水漏れの対処が難しいと思ったらプロの力を借りよう

キッチンやシンク下の水漏れの原因および対処方法は、トラブル箇所によって異なります。応急処置は簡単に行えますが、修理や部品の交換は手間や時間がかかるものもあるので、ご自分で対処するのが難しいと思ったらプロの力を借りましょう。

東京ガスでは、キッチンまわりをはじめとする水まわりのトラブルを解決するサービスを提供しています。最短で当日に対応することも可能なので、今すぐキッチンのトラブルを解決したいという方はお気軽にお問い合わせください。

  • この記事の監修者

    東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

    東京ガスの修理サービス コラム編集チーム

    突然やってくる水まわりやガス機器のトラブルへの心配を少しでも和らげていただけるように、いざという時の対応方法や修理を依頼する時のポイントなどの情報を発信していきます。

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