キッチン

キッチンのリフォームは何年でやるべき?耐用年数とベストな時期を解説

キッチンの耐用年数をご存じでしょうか。据え付けた時期により交換年数が明記されているものもありますが、部位によって耐用年数は異なります。 交換時期にきた際、修理で対応するのか、新しくするのかでも悩むかもしれません。 トータルコストからみた場合どちらがお得なのか、修理や交換のポイントを各部位に分けて解説していきます。 ライフスタイルに合わせて一部分だけを新しくするのか、思い切ってフルリフォームするのか、比較の参考にしてください。

最終更新日:2024年07月08日公開日:2024年07月08日

目 次

キッチンのリフォーム時期は10年以降が目安

キッチンの耐用年数は10年〜20年と言われています。
お手入れの頻度や使い方によって差はあるものの、10年を超えると何かしらの不具合が起きてきます。

キッチン自体の不具合というより、付属品が寿命を迎えるケースがほとんどで、たとえば、ガスコンロが使えなくなったり、レンジフードから変な音が鳴り出したり、水栓から水漏れがしだしたりなどの症状です。

古い機器を修理しながら使い続けるのも一つの手ではありますが、機器によっては「対応部品がない」といったトラブルが発生することもあります。

物理的な寿命を迎えた機器は、修理するよりも交換したほうが費用対効果が良いことも多いので、このあたりも踏まえてリフォームを検討してみましょう。

キッチンリフォームを考えるタイミングとは

10年以上経つと何かしらの不具合が生じてきますが、だからといってどのタイミングでキッチンをリフォームすればいいかわからないと思います。

この章では、一つの目安としてリフォームするときの目安となる症状について解説します。

使い勝手に不便を感じた

現状のキッチンに不満を抱いている場合、リフォームで解決できる可能性があります。
キッチンは使用頻度が高い分、小さな変化などにも気づきやすいもの。

たとえば、きちんとお手入れしているのに汚れや変色で汚く見えたり、食器などが増え収納が少なく感じてしまったりなどです。

毎日のことなので、気になり始めるとモチベーションも下がってしまいます。
一方、希望を満たす設備の整ったきれいなキッチンならば、モチベーションも上がり、料理や家事の負担軽減にもつながるでしょう。

快適なキッチンは生活の質向上にもつながりますので、少しでも不便を感じるようであればリフォームを検討してみるといいでしょう。

機器が故障した

キッチンは、様々なパーツから成り立っており、それらにはそれぞれ耐用年数があります。

たとえば、レンジフードは10年前後で変な音がなり始め、ガスコンロやIHは10年前後でつかなくなることがあります。
このように各パーツによって使う頻度や耐用年数が違うため、一律に壊れることはありません。

そのため、「まだ使えるから」と使い続けてしまう場合がありますが、結局は生活に支障をきたしてしまいます。
一部でも機器が故障したらリフォームを検討する方がいいでしょう。

もったいないように感じるかもしれませんが、物理的な寿命はどうしようもないことです。
逆に使い続けることで、心理的なストレスを感じてしまうかもしれません。

最新の設備に魅力を感じた

まだ使えるけれど、そろそろリフォームをしようかどうしようかと迷っている時に、住宅情報番組や、CMで最新の設備を紹介していたら、心も揺れるはずです。
また、知人の家に行ったら最新の設備にリフォームをしていたなんて事もあるかもしれません。

以前は自分達が使用しているものが最新だったのに、年数が経ってしまうとどうしても便利な機能がつき、スタイリッシュなデザインになった新しい設備が登場しているものです。

いいなと感じたら、各メーカーのショールームへ行ってみるのもおすすめです。理想のキッチンに出会えるかもしれません。

憧れの設備にすることで、新築の頃に戻ったような気分にもなりますし、心も明るくなるでしょう。

ライフスタイル・家族構成の変化

子供ができ家族が増える、両親が高齢になってきたため二世帯を考えているなど、ライフスタイルの変化があるときはリフォームを考えるベストなタイミングです。

現在は食洗機が無いご家庭でも、人数が増えたといった場合には、食洗機があると便利ですし、家事の時短にもつながります。

例えば、小さなお子さまがあやまって火をつけてしまうことや、大人でも消し忘れによる事故なども心配です。
そのため、安全機能を備えた最新の機器に変えるということもあるでしょう。

理由は色々ありますが、これまでの生活に変化が伴うときにはリフォームを考えるいい機会です。
とくに毎日使用するキッチンは使い勝手がいいようにしておくのがおすすめです。

キッチンの設備別に見る耐用年数と不具合のサイン

キッチンの場所

耐久年数

換気扇・レンジフード

約10年

食洗機

約10年

ガスコンロ

約10~15年

シンク

約15~20年

天板(ワークトップ)

約15~20年

キッチンといっても、色々な設備があります。
ここでは設備別の耐用年数と不具合のサインを詳しくご説明します。
年数が経っていない場合でも不具合が起きる場合はありますので、そのサインを見逃さないように気を付けてください。

換気扇・レンジフード

レンジフード

換気扇はレンジフードとも言われ、料理の際の煙や油を吸って外に出す換気の役割があります。

レンジフードの寿命は約10年で、日々のお手入れが欠かせない部材です。

とくに、吸い上げる油は蓄積されるとモーターを劣化させてしまうので、普段からこまめに掃除をすることが長持ちさせる秘けつです。

レンジフードを稼働させているのに匂いがこもっている、変な音がするなどといった症状が起きた場合は不調の合図なので交換をおすすめします。

食洗機

食洗機

家事を楽にしてくれる代表格とも言える食洗機。

一般的な耐用年数は約10年ですが、使用頻度によって幅があります。
食洗機の中などの目に見える部分だけでなく、排水管の中などの目に見えない部分にまで頑固な汚れが蓄積され、お手入れは意外と大変です。ただ、手洗いよりも節約になるので、交換しながら使い続けるのがよいでしょう。

水漏れをするようになった、電源が入らなくなった、洗浄力が落ちて二回も三回も回しているなどの症状が現れたら、交換の合図です。

ガスコンロ(ビルトインコンロ)

ガスコンロ

毎日の料理に使うガスコンロは、不具合が起きたらすぐの交換をおすすめします。

最近では、自動で火力を調整する機能や、消し忘れ防止機能も備わっており、安全性と機能性を備えた商品も出てきました。
耐用年数は約10年が目安と言われています。

火力の調整ができなくなった、火が途中で消えてしまうなどの症状が出てくれば交換の目安です。
また、炎の色などが青以外(赤色やオレンジ)の場合、不完全燃焼を起こしている可能性があります。火を扱う分、不具合には危険を伴いやすいので、小まめに確認しましょう。

給湯器

給湯器

お湯を作るのに欠かせない給湯器。
耐用年数は大体10年程度となっています。

お湯が出ない、水温が下がるなどの症状が出たら交換の合図になります。

給湯器は種類によってエネルギー媒体が違います。
「ガス」「電気」「石油」などによって、不具合の症状が違う場合もありますので、少しでも異変を感じたらすぐに業者に連絡しましょう。

耐用年数以上で保証期間も過ぎている場合は修理より交換の方がお得なので、ぜひリフォームをご検討ください。

蛇口・水栓

蛇口

水栓は毎日必ず使う場所なので、部品の劣化が激しい場所です。

なぜなら、水は金属を腐食させますし、ゴムのパッキンなども劣化させるからです。

最近ではタッチレス水栓などもあり、直接触らなくても扱える商品が出てきているため、一概には言えませんが、耐用年数は大体10年程度になります。

「接続部分からの水漏れ」「ハンドルが外れた」などの症状が出たら交換のサインです。
部品自体も多く流通しているので交換はそこまで負担にならないでしょう。

シンク

ステンレス製のものから人工大理石のものまで、さまざまな種類があるシンク。

耐用年数はステンレス製のもので10年〜15年、人工大理石のもので15年〜20年と素材によってばらつきがあります。

基本的には水を使う場所で汚れるのが前提ということもあり、丈夫にできています。

普段使っているときに気にならない場合は問題ありませんのでそのまま使えますが、カビや錆、洗っても落ちない汚れなどが気になる場合は交換を検討しましょう。

天板(ワークトップ)

天板(ワークトップ)

キッチンの天板は食材をはじめ、色々なものを扱う場所のため、意外にも老朽化が進むのが早い場所です。

ステンレスや人工大理石などの素材と使い方によって耐用年数は違いますが、大体15年〜20年が目安になるでしょう。

水あかの付着、キズ、変色、サビなど、とにかく老朽化が感じられるようになったら交換の目安になります。

判断が難しい場合は、シンプルに「掃除をしたときにキレイになるか」で決めるとわかりやすいので参考にしてみてください。

壁や床

キッチン

キッチン付近の壁や床材の耐用年数は10年〜15年と言われています。

これは使い方やお手入れ方法など、さまざまな諸条件によって大きく変わります。

「汚れが拭いてもキレイにならない」「劣化が進んで今にも崩れそう」「匂いが染み付いて取れない」など、キッチンで作業をしていて、ストレスを感じる場合はリフォームを検討する合図です。

床や壁材を新しいものにすると、気分が一新できるだけでなく家の雰囲気も変わってリフレッシュできます。

耐用年数を過ぎた設備は修理よりも交換がおすすめ

キッチンの耐用年数は10年~20年ですが、これはあくまでも目安なので10年を超えて不具合が生じてきた場合はリフォームを検討しましょう。
なかには耐用年数をすぎても使えるのであれば、交換ではなく修理の方が費用も抑えられると思うかもしれません。

これは必ずしも間違いではありませんが、2つのリスクが伴います。

1つ目は年数が経った設備は部品がない場合があること、2つ目は修理しても再発する可能性が高いことです。
つまり、そのときは修理できたとしてもまた壊れるリスクが高く、次は直せない可能性が高いということです。

このように考えると、修理よりも交換の方がいい選択になります。
部分的な修理を繰り返すよりも思い切ってリフォームしてみましょう。

不具合を感じたときがキッチンリフォームのタイミング

それでは、ここまでのお話をまとめます。

●年数で見るなら…
設備の種類・使い方によるものの10年以上お使いなら交換目安かも
※不具合・故障も起きやすくなるのでサインに見逃さないように注意してください

●まだ使えるけど…
家族構成・ライフスタイルの変化もリフォームのタイミングとして人気

●修理とリフォームで悩む…
耐用年数を過ぎた設備は修理を繰り返す可能性もあるうえ、交換部品が無い可能性も
※使用期間やメーカー保証などで検討してみてください

●最新のキッチンにすると…
家事の時短や暮らしの安心につながる便利機能・安全機能が充実

今回ご説明した内容をもとに、キッチンリフォームにベストなタイミングをご検討ください。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます