キッチンのリフォームは内容によってDIY可能!
キッチンリフォームは、簡単な内容であればDIYが可能です。
最近では、ドライバー一本で自ら組み立てできるものも商品化されています。
リフォーム費用を抑えられる点や、自ら作り上げる楽しみ、充実感を得られるのはメリットといえるでしょう。
しかし、全てを自らの手でできるわけでなく、給排水・電気工事・ガス工事など有資格者が必要な工事はDIYできません。
また必要な解体や下地工事なども、業者に依頼する必要があります。
現在商品化されているDIY向けのキッチンを見てみると、組み立てに2人で約2時間が目安にされています。
ただし、慣れない作業の場合、もう少し時間がかかる可能性もあるでしょう。
いずれにせよ1日あれば終わる作業なので手軽さはありますが、その反面プロによる施工でない点は耐久性にも不安は残ります。
こういったDIYのメリット、デメリットを見極めるのが重要になります。
キッチンリフォームでDIYしやすい場所
キッチンリフォームのDIYは、内容次第で可能と説明しましたが、どのような内容・部分であれば良いのでしょうか?
ここからはキッチンリフォームでDIYしやすい場所を紹介していきます。
DIYしやすい場所1:壁
壁まわりのリフォームは、キッチンのなかでも、最もDIYしやすい場所の一つです。
一般的なのは壁紙ですが、ペンキなど塗料を使ってDIYする方法もあります。
壁紙
台所の壁をDIYする際、最も一般的で簡単なのが壁紙を貼ることです。
自分好みの色や柄に変更することで、キッチン自体の雰囲気がガラリと変わるでしょう。
とはいえ、壁紙を貼ることに不安を感じている方もいることでしょう。
現在はDIY用の壁紙が多く発売されており、コツをつかめば簡単にセルフリフォームが可能です。
壁紙はのりなしタイプを選び、そこにマスキングテープと両面テープを組み合わせて使います。
■壁紙の貼り方手順
- マスキングテープを現状の壁に貼って、傷つかないか確認
- マスキングテープをDIYしたい壁に貼る
- マスキングテープの上から両面テープを重ねて貼る
- 両面テープの表側を剥がし、上から壁紙を貼る
貼った壁紙を剥がす時は、マスキングテープごと剥がせば元の壁紙が傷つかないので安心してください。
ペンキ
やや本格的になりますが、キッチンの壁紙の上からペンキを塗ってDIYすることも可能です。
■ペンキの塗り方手順
- 壁紙用水性ペンキとハケ・ローラーなどを用意する
- 養生テープやシートで塗りたくない部分を保護(窓枠や床、コンセント回りも確実に)
- ローラーを使って壁塗り(1回目)、時間をおいて再度壁塗り(2回目)
- 乾いたら養生を剥がす
養生テープなどで塗りたくない部分をしっかり覆うことが必要ですが、思いのほか簡単に作業を行えるでしょう。
壁紙の上から塗れる水性ペンキも発売されており、こちらはほぼ無臭で窓を開けずに作業できます。
DIYしやすい場所2:床
床のDIY商品も市販されています。
フローリング材などではなく、簡単に貼れて掃除がしやすいクッションシートです。
■クッションシートの貼り方手順
- 好みのクッションシート、カッター、ハサミ、定規、両面テープを用意する
- 貼りたい床のサイズに合わせてカット
- 角や出っ張りは測りながら丁寧にサイズを合わせる
- 両面テープを貼り、床の上からクッションシートを貼り合わせる
角や出っ張りに合わせてカットするのはコツが要りますが、既存の床の上に両面テープで貼れます。
クッション性に優れ、家事による足腰への負担も和らぐことでしょう。
DIYしやすい場所3:収納
古くなったキッチン収納を、新しいものへ変えたいと考えている方も多くいらっしゃることでしょう。
棚やキッチンカウンターをDIYすることで、オリジナル感が出せます。
キッチンカウンター
市販のカラーボックスや収納ケースを使い天板を組み合わせることで、オリジナル感溢れるDIYキッチンカウンターを作ることができます。
何かと不足がちなキッチン収納を増やせるだけでなく、キッチンの目隠しとしても役立つことでしょう。
さらに木質系の天板にニスやオイルステンを塗布すれば、艶やかで上質感ある仕上がりになります。
ただ、カラーボックスや収納ケースの上に天板を取り付けると、耐久性で心配が残ります。
DIYの際は、補強金具や合板でしっかり補強を行ってください。
壁面棚
壁面棚はセルフリフォームで簡単に取付け可能で、見せる収納としても人気のDIYです。
とはいえ初めてDIYをする方にとって、壁にビスを打ち込むのは不安なもの。
ビス打ちを間違えないようにするには、芯出しをしっかり行う必要があります。
壁の内側にある柱の位置を調べる機器も販売されているので、活用してください。
棚受けを直接壁に取付けするタイプは、シンプルですが高さ調整ができません。
棚の高さ調整をしたい場合は、レール型を選ぶのがおすすめです。
つっぱり棒収納
DIYの人気アイテムとして、多くのセルフリフォームで活用されているのがつっぱり棒です。
今や100均でもラインナップされており、キッチンのお好きな場所に設置するだけです。
そこにS字フックをかければ、早速吊り下げ収納として利用可能。
また複数本のつっぱり棒を組み合わせることで、棚収納にもなります。
お手軽さが魅力な簡単リフォームといえるでしょう。
キッチンリフォームでDIYが難しい場所
キッチンには、DIYに適さない場所がいくつかあります。
セルフリフォームするにはリスクが大きく、知識がないままてを出し過ぎると思わぬトラブルになりかねません。
DIYが難しい場所は、やはり専門業者に任せるのがおすすめです。
DIYが難しい場所1:設備
キッチンの設備の交換やリフォームはDIYが難しく、どの設備も専門知識が必要です。
有資格者でないと工事できない場所も多数あるので、注意してください。
ここで紹介する設備については、専門業者に依頼しましょう。
シンクの交換
壁やキッチンカウンター同様に、シンクの交換を自分で行おうと考えている方は、一度考え直してください。
シンクはワークトップ(天板)とビス留めされているケースが多く、DIYとしての難易度が高い作業です。
またシステムキッチンの場合、組み立ては専門業者が行う決まりとなっています。
そのためDIYとして行うことはできません。
雰囲気に合わないなどでシンクが気になる時は、キッチンそのものの交換やリフォームを検討してみるのもおすすめです。
ビルトインガスコンロの交換・接続
キッチンと一体型になったビルトインガスコンロは、自分でDIYすることができません。
ビルトイン型のガスコンロの交換には、ガス管の接続がどうしても必要になります。
ガス管の接続は、有資格者による施工が必要なため、DIYはできません。
交換・接続の取付工事にかかる費用は、業者に頼んでも3~5万円ほどです。
※本体をお持ちで取付工事だけ依頼する場合の金額相場
※当社では、ビルトインコンロの取付工事のみの受注はできません
シロッコファンの換気扇
シロッコファンの換気扇はDIYに不向きです。
古くなったからといってDIYに挑戦してみると、思わぬトラブルを招きかねません。
シロッコファンは、排気ダクトの配管やレンジフードとの接続といった専門的な知識が必要です。
また法律や条例で、設置場所に関する規制があることもDIYが難しい要因です。
プロペラファンの換気扇は比較的DIYしやすいですが、消防法や火災予防条例の規制があるため、確認が必要です。
DIYが難しい場所2:システムキッチン
システムキッチンの交換をDIYすることはできません。
システムキッチンの場合、組み立てなどは業者がやらなければならないという決まりがあり、施工は業者となります。
自分で組み立てを行うと施工不良となる可能性があり、とてもリスクが高くなるでしょう。
システムキッチンをお考えの場合は、必ず業者に依頼してください。
キッチンリフォームのDIYは一部可能!設備はプロに任せよう
DIY人気が高まる近年、キッチンのセルフリフォームをしたいという人も増えています。
しかし、先述の通り、全てをセルフリフォームできるわけではありません。
キッチンにはDIYに適した場所と難しい場所があり、できる内容は限られています。
壁や床、収納といった、配管・電気などを伴わないものであれば、DIYが可能です。
その反面、設備やシステムキッチンについては、リスクを伴うもののため、おすすめできません。
また、法律・条例などで有資格者でなければ扱えないものもあるため、本格的にキッチンリフォームを考えている人は必ず業者への相談をしてください。
プロによるリフォームでより使いやすいキッチンを手に入れましょう。