浴室暖房乾燥機は

浴室暖房乾燥機の乾燥機能の電気代は高い?電気代を節約するコツも紹介

浴室暖房乾燥機は、天気に関係なく洗濯物を乾かせるし、そのまま干すよりも早く乾かせるという生活を便利にしてくれます。 そこで気になるのが電気代です。 今回は、浴室暖房乾燥機にかかる電気代を条件別に紹介します。 詳細な金額は使用環境や頻度によって異なりますが、現在浴室暖房乾燥機を検討中の方はこちらを参考にしてみてください。

最終更新日:2024年05月21日公開日:2024年05月03日

目 次

この記事でわかること

  • 浴室暖房乾燥機の電気代が世帯人数別・換気室数別でわかる!
  • 浴室暖房乾燥機と他の乾燥機器の電気代の違いがわかる!
  • 浴室暖房乾燥機の電気代を節約するポイントがわかる!

浴室暖房乾燥機の乾燥機能の電気代

浴室暖房乾燥機の乾燥機能を使用した際の電気代を以下の条件別に紹介します。

  • 電圧の大きさ別の平均の電気代
  • 世帯人数別の電気代
  • 換気室数別の電気代
  • ほかの乾燥機器との電気代の比較

それぞれを自分の生活に当てはめて確認することで、具体的にご自宅で導入したときのシミュレーションをしてみてください。

平均の電気代

浴室暖房乾燥機には、100V・200Vの2種類の電圧のものがあります。
電圧が高くなるとパワーが強くなり、2畳以上の広さがある、天井が高い浴室には200Vのものがおすすめです。
そこで気になる電気代の違いを以下の表にまとめました。

電圧

1時間あたり

1回あたり

1ヵ月(30日)あたり
※毎日2~4H使用した場合

1年あたり
※毎日2~4H使用した場合

100V

約36円

約72~144円 (2~4時間)

約2,160~4,320円

約25,920~51,840円

200V

約63円

約126円~189円 (2~3時間)

約3,780円~5,670円

約45,360~68,040円

<100Vの算出方法>

  • マックス製浴室乾燥機の消費電力(乾燥[強]):1.19kW
  • 2023年6月時点現在の電気代の目安単価:31円/kWh
     ⇒1.19kW×31円/kWh×1時間=1時間あたり約36円

<200Vの算出方法>

  • マックス製浴室乾燥機の消費電力(乾燥[強]):2.02kW
  • 2023年6月時点現在の電気代の目安単価:31円/kWh
     ⇒2.02kW×31円/kWh×1時間=1時間あたり約63円

上記の通り、1時間あたりの電気代は200Vが63円に対し、100Vだと36円と消費電力の違いから電気代も差がついています。
ただし、2倍のパワーで乾燥機能を果たしてくれるに対して、電気代も2倍かかるというわけではないため、時短となる200Vをとるのか、電気代節約の100Vをとるのかは、使用状況によって判断する必要があります。

世帯別の電気代の違い

浴室暖房乾燥機の電気代は、世帯の形態によっても変わってきます。
たとえば一人暮らしと5人家族では、洗濯物の量が違うため、それぞれ乾くまでの時間も異なるでしょう。
下記は世代別で浴室暖房乾燥機の電気代の違いを一覧にした表です。

世帯

電圧

1時間あたり

1回あたり

1ヵ月(30日)あたり
※1回あたりを毎日使用した場合

1年あたり
※1回あたりを毎日使用した場合

1人

100V

約36円

約30~102円
(50分~2時間50分)

約900~3,060円

10,800~36,720円

200V

約63円

約53~179円
(50分~2時間50分)

約1,590~5,370円

約19,080~6,4440円

2人

100V

約36円

約36~108円
(1~3時間)

約1,080~3,240円

約12,960~38,880円

200V

約63円

約53~179円
(50分~2時間50分)

約1,590~5,370円

約19,080~6,4440円

3人

100V

約36円

約66~138円
(1時間50分~3時間50分)

約1,980~4,140円

約23,760~49,680円

200V

約63円

約53~179円
(50分~2時間50分)

約1,590~5,370円

約19,080~6,4440円

4人

100V

約36円

約102~194円
(2時間50分~4時間50分)

約3,060~5,820円

約36,720~69,840円

200V

約63円

約63~189円
(1~3時間)

約1,890~5,670円

約22,680~68,040円

5人

100V

約36円

約138~210円
(3時間50分~5時間50分)

約4,140~6,300円

約49,680~75,600円

200V

約63円

約63~189円
(1~3時間)

約1,890~5,670円

約22,680~68,040円

※浴室の周辺温度が20℃、強モードで使用した場合
※1人当たりの洗濯物は1.5kg程度で計算

上記の表の通り、100Vは洗濯物の量に応じて乾燥時間が増えていきますが、200Vだと乾燥力が強い分、洗濯物の量が増えても乾燥時間がほとんど変わらないことがわかります。

ただし実際には、一度で乾かしきれず2回乾燥する場合もあり、服の厚さやサイズ、機種によっても乾燥時間は変わってきます。
機種によっても乾燥時間は変わるので、上記の表は参考としつつ、機種選びの参考にしてみてください。

換気室数による電気代の違い

換気室とは、一台の浴室暖房乾燥機で換気を行う部屋のことです。
換気室数は、たとえば「お風呂」だけなら1室、「お風呂+トイレ」などは2室、「お風呂+トイレ+脱衣所」であれば3室となります。

下記は換気室の数に応じたそれぞれの電気代を取りまとめた表です。
金額は浴室暖房乾燥機(マックス プラズマクラスター搭載モデル・100V)の電気代目安を例に、1時間・1回・1ヵ月・1年ごとに電気代を算出しました。

換気室数

1時間あたり

1回2~4時間あたり

1ヵ月(30日)あたり

1年あたり

1室

約32円

約64~128円

約1,984~3,968円

約23,808~47,616円

2室

約35~36円

約70~144円

約2,100~4,320円

約25,200~51,840円

3室

※「強モード」を使用

部屋の数が増えれば金額も上がりますが、2室と3室では電気代はほとんど変わりません。
1室かそうでないかによって電気代が変わると覚えておくと良いでしょう。

ほかの乾燥機器との電気代の違い

ほかの乾燥機器ともコストパフォーマンスを比較してみましょう。
浴室暖房乾燥機と洗濯乾燥機、ガス乾燥機、コインランドリーの電気代の違いを以下にまとめてみました。(ガス乾燥機のみ、ガス代+電気代)

乾燥機器

1時間あたり

1回あたり

1ヵ月(30日)

1年あたり

浴室暖房乾燥機(平均)

100V:約36円
200V:約63円

100V:約72~144円 (2~4時間)
200V:約126円~189円 (1~3時間)

100V:約2,160~4,320円
200V:約3,780円~5,670円

100V:約25,920~51,840円
200V:約45,360~68,040円

洗濯乾燥機

約30~50円

約60~200円(2~4時間)

1,800~6,000円

約21,600~72,000円

ガス乾燥機

40~100円
(都市ガスかプロパンガスかで変わる)

40~130円※1(1~1時間20分)

1,200~3,900円

14,400~46,800円

コインランドリー

100円

300~600円(2~4時間)※2

9,000~18,000円

約108,000~216,000円

※1:洗濯物5kgが約52分、8kgで1時間20分で乾くため(メーカー記載)
※2:10分100円の乾燥機を使用した場合

金額の比較では、ガス衣類乾燥機の最低金額が一番安くなりました。
ただし、ガス給湯器は使用しているガスが都市ガスかプロパンガスかによって金額がまちまちです。
また、ガス管や設置場所の確保が必要になるため、導入に少しハードルが高いことは覚えておいてください。
その点で、浴室暖房乾燥機は、設置場所の確保が不要で省スペースなのが特徴です。

また、機器の購入が不要という点ではコインランドリーが一番手軽ではありますが、全体で見ると割高になっています。
使用頻度を考えると割高に感じてしまうかもしれません。

浴室暖房乾燥機の電気代を節約するポイント

浴室暖房乾燥機の電気代を節約するポイント

続いては、浴室暖房乾燥機を使用する際にかかる電気代を抑えるための節約ポイントを紹介します。
ちょっとした工夫をするだけで電気代が抑えられることもあるので、電気代が気になる方はこちらも合わせて参考にしてみましょう。

浴室の水分を取る

入浴後など浴室の水分が残ったまま浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かすと、湿気があるため乾くまでに時間がかかります。
そのため、浴室暖房乾燥機を使用する前に、壁や床の水滴をふき取っておくと、短時間で乾きやすくなるでしょう。

また、浴室に窓や換気扇があれば換気もしておくことで、より効果的に浴室が乾きやすくなります。

サーキュレーターを併用する

サーキュレーターで浴室内の空気を循環させることで、浴室暖房乾燥機を単体で使用するよりも効率的に衣類の乾燥ができます。

サーキュレーターを使用する際は浴室の扉や窓を閉めておくと、浴室内の空気が循環しやすく、より乾燥乾燥の時間を短縮できるでしょう。

ただしサーキュレーターによっては浴室内での使用を前提としていないものもあるため、漏電など思わぬ事故が起きないよう、あらかじめ説明書を確認しておいてください。

エアコンなどのほかの乾燥方法と併用する

ある程度までを浴室暖房乾燥機で乾かしてから室内干しに移動すると、浴室暖房乾燥機の使用時間が短くなり電気代を抑えることができます。

その際には、エアコンと扇風機を併用するのがおすすめです。
ただし、洗濯物を乾かすために毎回エアコンを起動するのではエアコン代がかかりますので、夏や冬、梅雨の時期などエアコンを使うタイミングで、ついでに洗濯物を乾かすイメージです。

こうすることで浴室暖房乾燥機の使用時間は短くなります。
たとえば、洗濯物が完全に乾くまでに浴室暖房乾燥機で3時間かかるところを「浴室暖房乾燥機は1時間のみ使用して、残りは他の乾燥方法に切り替える」だけで、浴室暖房乾燥機の電気代は、年間あたり約25,920円の節約になります。
※100Vの浴室暖房乾燥機で1時間当たり約36円の場合で計算

電気代の安い時間に乾燥させる

電気代の契約プランによりますが、使用する時間帯によって電気代が安い場合があります。
たとえば夜間の時間帯に電気代が安くなるプランであれば、その時間帯に浴室暖房乾燥機を使用すれば安く済むでしょう。

電気を使うタイミングが集中している場合や浴室暖房乾燥機を使用する時間が決まっているのであれば、一度見直すことも一つの方法です。

乾きやすい干し方にする

干し方を工夫するだけでも洗濯物は乾きやすくなります。
逆に乾かし方が良くないと、乾くのにも時間がかかってしまうでしょう。
浴室暖房乾燥機で洗濯物を乾かす際に工夫したいポイントは以下の3つです。

  1. 洗濯物同士の間隔を空ける
    洗濯物同士が重なっていると、空気に触れずに乾きにくくなってしまうため、適度に間隔をあけて干すように心がけてみてください。
  2. 乾きにくい衣類は吹き出し口付近に干す
    厚めの服やサイズが大きめの衣類は吐き出し口の近くに干すことで、乾く時間を短縮できます。
  3. 布が触れ合う面積を減らす
    たとえばポケットは外側に出す、フードはもう一本のハンガーにかけるなど、布同士で触れる面積を減らすように心がけてみてください。

ほかにも脇が乾きにくい衣類は、もう1本のハンガーに袖をかけることで、そのまま干すよりも乾きやすくなります。

浴室暖房乾燥機の電気代に関するよくある疑問

ここまで紹介した以外にも、浴室暖房乾燥機のよくある電気代に関する疑問をまとめてみました。

24時間つけっぱなしにしていると電気代はどうなる?

仮に24時間乾燥機能をつけっぱなしにすると、1日あたり864円、1ヵ月で25,920円、1年で311,040円と高い金額がかかってしまいます。
(100Vの浴室暖房乾燥機で1時間当たり約36円の場合)

もちろん24時間つけっぱなしにすることは無いかもしれませんが、衣類の乾燥だけでなく、入浴後に浴室乾燥を使用する場合は、衣類乾燥だけよりも使用時間が長くなるため、その分電気代も上がりやすいでしょう。

また、浴室乾燥の機能と換気機能では消費電力も差があります。
もし、24時間つけっぱなしにしたいなら、24時間換気機能を使いながら、入浴後や、衣類を乾燥させたいなど、必要なタイミングで浴室乾燥を使うのが最効率と考えられます。

浴室暖房乾燥機を使用するメリットはある?

浴室暖房乾燥機はそのまま干すよりも電気代がかかってしまうため、設置を躊躇する人もいるかもしれません。
しかし、毎回かかる電気代を考えても、浴室暖房乾燥機を使用するメリットはいくつかあります。

主なメリットは以下の通りです。

  • 外の環境に左右されない
  • 天候や時間を気にせず洗濯ができる
  • 衣類のシワやニオイが気にならない

ほかにも花粉症で外に洗濯を干せない人、仕事が忙しく洗濯の時間を十分に確保できない人、小さい子どもがいる家庭、家族が多い家庭は、浴室暖房乾燥機のメリットを感じやすいでしょう。

浴室暖房乾燥機の電気代まとめ

浴室暖房乾燥機の電気代は、使用する乾燥器の種類や電圧、世帯の人数や洗濯物の量によっても異なります。

また、浴室暖房乾燥機の使用頻度が高ければ、その分電気代もかかりますが、事前の浴室の乾燥や別の方法との併用など、工夫次第で電気代を軽減できます。
また、電力会社のプランによっては、時間帯次第でそのまま節約も可能です。

もし浴室暖房乾燥機の導入を考えていて、自分の生活や費用感にあっているように感じたのであれば、今回紹介した内容を参考にぜひ検討を進めてみてください。

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  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

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