浴室暖房乾燥機のガス代は高い?種類別の料金と電気式との比較を紹介

浴室暖房乾燥機のガス代は高い?種類別の料金と電気式との比較を紹介

雨の多い季節や、外で洗濯物が干せない環境でも活躍する浴室暖房乾燥機。 また、温水式の場合はガスと電気の両方を使用するため、浴室暖房乾燥機にかかる光熱費が気になるという人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、浴室暖房乾燥機のガス代はどのくらいかかるのか、計算式を用いて試算した金額でご紹介します。 都市ガスとプロパンガスでの金額と、電気式とのランニングコストなどを比較して解説するので、これを読むことで浴室暖房乾燥機のガス代について詳しくなるでしょう。

最終更新日:2024年05月17日公開日:2024年05月03日

目 次

この記事でわかること

  • 浴室暖房乾燥機のガス代がどれくらいかわかる!
  • 温水式と電気式のランニングコストの差がわかる!
  • 浴室暖房乾燥機のガス代を抑えるポイントがわかる!

浴室暖房乾燥機のガス代はどれくらい?

温水式の浴室暖房乾燥機のガス代は、都市ガスかプロパンガスかによって大きく金額が異なります。

都市ガス

都市ガスの浴室暖房乾燥機の場合、以下の計算式に当てはめると『3.3(kW)×3.6MJ/h(1kW)×1(h)÷45(MJ/m3)×145.31(円/m3)=38.36』となるため、1時間あたりのガス代は約38円になります。

熱出力(kW)×3.6MJ/h(1kW)×1h÷ガス発熱量(MJ/m3)×東京ガスの単位料金(円/m3)※×使用時間(h)

※1ヵ月あたりのガスの使用量が0m3から20m3までの場合
※2023年6月時点での東京地区等における一般契約料金 (A表)の場合

1時間あたりのガス代約38円をもとに、1回・1ヵ月・1年あたりのガス代を算出すると以下のとおりです。 

1時間あたり

1回あたり1~2時間

1ヵ月(30日)

1年あたり

約38円

約38~76円

約1,140~2,280円

約13,680~27,360円

プロパンガス

プロパンガスの浴室暖房乾燥機の場合、以下の計算式に当てはめると『3.3(kW)×3.6MJ/h(1kW)×1(h)÷99(MJ/m3)×698(円/m3)=83.76』となるため、1時間あたりのガス代は約84円になります。

熱出力(kW)×3.6MJ/h(1kW)×1h÷ガス発熱量(MJ/m3)×全国のガス料金の平均(円/m3)×使用時間(h)

1時間あたりのガス代約84円をもとに、1回・1ヵ月・1年あたりのガス代を算出すると以下のとおりです。

1時間あたり

1回あたり1~2時間

1ヵ月(30日)

1年あたり

約84円

84~168円

2,520~5,040円

30,240~60,480円

都市ガスと比べるとプロパンガスのほうがおよそ2倍高い結果となりました。

ただし、浴室暖房乾燥機の機種や契約しているガス会社によってもガス代は異なるため、上記はあくまでも参考として考えてみてください。

電気式とのランニングコストの差

洗濯物を乾かす際のランニングコストを電気式の浴室暖房乾燥機と比較して差を求めます。

温水式の場合はガスだけでなく電気も使用するため、ガス代+電気代のランニングコストを計算して電気式と比較します。

以下の計算式で算出した1時間あたりの電気代は約11円です。

0.36kW※×31円/kWh(現在の電気代の目安単価)=1時間あたり約11円

タイプ

1時間あたり

1回あたり

1ヵ月(30日)

1年あたり

電気式

約39円

約78~156円
(2~4時間)

約2,340~4,680円

約28,080~56,160円

温水式:
都市ガス+電気代

約49円

約49~98円
(1~2時間)

約1,470~2,940円

約17,640~35,280円

温水式:
プロパンガス+電気代

約95円

約95円~190円
(1~2時間)

約2,850~5,700円

約34,200~68,400円

※温水式浴室暖房乾燥機の中で1番人気のある商品で衣類乾燥を「自動」または「タイマー」で使用した場合の消費電力

電気式と温水式のランニングコストを比べると、1時間あたりの金額は電気式の方が安いことが分かりますが、電気式は温水式よりも乾燥にかかる時間が長いため、結果的に1回あたりの電気代が高くなることもあります。

1回あたりの乾燥量が多い場合は、乾燥時間の短い温水式の方が結果的にコストが抑えられるでしょう。

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浴室暖房乾燥機のガス代を節約する方法

浴室暖房乾燥機のガス代を節約する方法には以下のような工夫がおすすめです。

  • 洗濯物をしっかり脱水する
  • 浴室の水分や湿気を無くしておく
  • サーキュレーターなどを使用して温風を循環させる
  • 洗濯物の間隔を空ける
  • 乾きづらい洗濯物は温風の吹き出し口付近に干す
  • 乾燥中は浴室を開けない

電気式に比べてランニングコストが安い傾向にある温水式ですが、さらに意識して乾燥効率を上げる工夫をすれば、より光熱費を抑えることができます。

浴室暖房乾燥機のガス代まとめ

浴室暖房乾燥機のガス代は、都市ガスとプロパンガスで大きく差があり、プロパンガスは都市ガスのおよそ2倍のコストがかかることが分かりました。

さらに電気式の乾燥機では、短時間の運転なら温水式よりもランニングコストが抑えられますが、2時間を超える使用であれば温水式の方が圧倒的にコストを抑えられます。

さらに浴室暖房乾燥機のガス代を節約するには「浴室内の湿気をなくす」「洗濯物の干し方を工夫する」「乾燥効率を上げる」を意識することで、より光熱費を抑えることができます。

  • この記事の監修者

    「東京ガスの機器交換」コラム編集チーム

    給湯器・コンロといったガス機器だけでなく、レンジフード・トイレ・浴室といった水まわり機器の交換に役立つ情報を幅広く発信していきます