ビルトイン食洗機とは
食洗機はシンクの下に備え付けられる「ビルトインタイプ」と、キッチン周りに置く「据え置きタイプ」の2種類に分けられます。
ビルトイン食洗機とはどういったものなのか、据え置きタイプと比較しながら見ていきましょう。
項目 | ビルトイン型 | 据え置き型 |
---|---|---|
お住まいのタイプ | 分譲・一軒家 | 賃貸 |
利用する家族人数 | 4人~6人用など | 1人~5人用など |
洗い方 | まとめて洗う | こまめに洗う |
目安の費用 | 約10~20万円(国内メーカー) | 約3~7万円 |
1人暮らし用からファミリー用まである据え置きタイプに比べ、ビルトインタイプは4人用サイズから販売されています。
そのため、 一緒に暮らしている人数が多い、戸建てや分譲マンションにお住まいの方におすすめです。
容量が大きいビルトインタイプの場合、食器を一度にまとめて洗えますが、据え置き型の場合、サイズが小さいものだと何回かに分けて洗う必要があります。
一緒に暮らしている人数が2~3人かつ、賃貸やアパートにお住まいの方は据え置きタイプが向いています。
このほか、ビルトインタイプは据え置きタイプよりも静音性に優れていたり、キッチンがすっきりとした印象にできたりといったメリットがあります。
デメリットとしては、費用が高いことが挙げられます。
上記の本体価格に加えて設置工事費用が必要になるので、約10万~20万円が相場です。
食洗機の比較ポイント
サイズや機能性などさまざまな種類がある食洗機ですが、どういったポイントを比較したらいいでしょうか。
押さえておきたいポイントは以下の3つになります。
- ドアの開き方(スライドオープンorフロントオープン)
- 食洗機の設置方法
- (取り換えの場合)型番などを調べる
1つ目は食洗機のドアの開き方。
ビルトインタイプでは、扉を手前に引くとカゴごと食洗機を引き出せるスライドオープンと、前面にカゴを引き出すフロントオープンがあります。
国内のメーカーではスライドオープンタイプが主流で、フロントオープンタイプは海外メーカーで多く見受けられます。国内メーカーでフロントオープンに対応しているのは、リンナイのみです。(2024年11月現在)
また、同じビルトインタイプの食洗機でも、キャビネットの一部として組み込まれるタイプと、システムキッチンのシンク下に組み込めるタイプの2つがあります。
後者のタイプでは後付けが可能ですので、お使いのキッチンに組み込めるか相談してみるといいでしょう。
現在設置されているビルトインタイプの食洗機を取り換える場合は、型番をチェックしておきましょう。
型番がわかると、取り換えられる機種の候補を調べられます。
食洗機の選び方について、こちらのページでも詳しく解説しています。
購入を検討されている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
おすすめのビルトイン食洗機4選
では実際にどういったビルトイン食洗機があるのか見ていきましょう。
ここでは、当社で取り扱いのあるビルトイン食洗機を4つご紹介します。
それぞれの特徴・性能を確認して、お気に入りのアイテムを見つけてみてくださいね。
パナソニックV9シリーズ
上カゴと小物入れを自由にスライドできるので食器の出し入れやセットのしやすさが非常に高いシリーズです。
洗浄の際は高圧水流を噴射する下段ノズルと、高密度水流を行き渡らせる上段ノズルの2段構造(プラネットアーム)で、食器を上下からきれいにします。
また、食器の量を検知し、食器の量が少ない時は缶時間を短縮するように自動制御するセンサー機能も搭載しています。
価格 | 総額:155,540円(税込)〜 |
---|
詳細は、こちら
リンナイ ハイグレードスライドオープン(ぎっしりカゴ)
一度に多くの食器を洗える「ぎっしりカゴ」を搭載しています。
内部にあるラックのツメの配置に工夫があり、食器を隅々まで収納できる仕組みになっています。
洗うものに合わせて、カゴの形状をさまざまなパターンに変えられるフリーラックもあるので、食器以外もまとめて洗いたいときにピッタリです。
またリンナイのハイグレード食洗機には、自動で節水ができる機能もあります。
2つのセンサーで、庫内の食器量や排気温度をチェック。
すすぎ回数や乾燥時のヒーターを調整するため、水道代と電気代を抑えることができます。
重曹を使ってやさしく汚れを分解する「重曹コース」も付いているので、環境にもやさしい洗い方ができる食洗機です。
価格 | 総額:170,060円(税込)〜 |
---|
詳細は、こちら
リンナイ フロントオープン
こちらは国内メーカー唯一のフロントオープンタイプの食洗機です。(2024年11月現在)
フロントオープンタイプになるので、容量が大きいところがポイント。
スライドオープンタイプと同じ45㎝でも、約8人分(56点)の食器を一度に洗えます。
お子様が多いご家庭や二世帯で暮らしている方にもおすすめの食洗機です。
上カゴは手前いっぱいまで引き出すことができ、下カゴには大皿や丼、フライパンなど調理器具も収納できます。
どちらもスライド式のため出し入れも簡単です。
上下に2つの洗浄ノズルがあり、それぞれ回転するため、コップの底やお皿のふちまできれいに洗い流せます。
価格 | 総額:180,620円(税込)〜 |
---|
詳細は、こちら
パナソニックM9シリーズ
食器や調理器具の種類や量に合わせて、大容量フルフラットなど4つのスタイルに形を変えることができ、食器セッティングの自由度が高いシリーズです。
上・下段ノズルに加え、4つの洗浄モードを自動ローテーションするセンターノズル(3Dプラネットアームノズル)を搭載。洗浄水の立体的な噴射で汚れを逃さずきれいに洗い落とします
膨大なデータを持つパナソニックならではのAIエコナビ機能を搭載。3つのセンサーの連携による12パターンの細かいセンシングで、状況に最も適した運転制御を実現します。
価格 | 総額:170,060円(税込)〜 |
---|
ビルトイン食洗機のよくある質問
ビルトイン食洗機は価格に幅がありますが、安い買い物ではありませんから、購入するなら失敗したくないものです。
ここでは、ビルトイン食洗機に関するよくある質問をまとめました。
購入前の不安を払拭しておきましょう。
自分で設置できる?
ビルトインの食洗機をDIYで設置するという方もいるようですが、 設置に複雑な作業を必要とするため、自分での設置はおすすめできません。
寿命はどれくらい?
ビルトイン食洗機の寿命は、「設計上の標準使用期間」として表記されていることが多く、一般的に約10年といわれています。
卓上タイプの食洗機は約7年とされており、ビルトインタイプのほうが寿命は長いです。
この設計上の標準使用期間は、取扱説明書に書かれている普通の使い方をした場合、問題なく使用できる期間を指します。
使い方によっては、10年よりも短い期間で故障してしまう可能性もあるため、注意しましょう。
食洗機を長持ちさせるためには、食洗機の負担を減らすことが大切です。
油汚れがひどい場合は先に拭き取ったり、予洗いをしたりしましょう。
食洗機本体を清潔に保てるよう、庫内の水分を拭き取り乾燥させ、定期的に掃除するのもおすすめです。
サイズの目安は?
ビルトイン食洗機の主なサイズは、幅が45cmと60cmの2種類になります。
海外メーカーも基本は国内メーカーと同じサイズ(幅)になりますが、容量が国内メーカーよりも大きいです。
サイズ | 国内メーカー | 海外メーカー |
---|---|---|
45㎝ | 約6人分 | 7~9人分 |
60㎝ | 約7人分 | 10~12人分 |
一人暮らしや2~3人で暮らしている方であれば、45cmタイプでも問題ないかもしれませんが、大型の調理器具やキッチン用品をたくさん使う場合は、容量が足りないかもしれません。
一緒に暮らしている人数はもちろん、使う調理器具の数や大きさも踏まえて、食洗機のサイズを選ぶようにしましょう。
今回はビルトイン食洗機についてご紹介しました。
小型のタイプや乾燥機能が優れているものなど、さまざまな種類がありますが、費用を抑えて高機能な食洗機が使えたら嬉しいですよね。